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安全・安心 前面に。高品質ブナシメジ作り | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|May 4, 2015 3:00:00 PM
栽培施設でブナシメジの品質を確認する岡本さん

飯山市瑞穂地区でブナシメジを生産する岡本久夫さん(65)は、妻と4人の実習生で年間約120トンを出荷する。栽培を始めて25年目の現在は、JA北信州みゆきぶなしめじ部会の部会長を務める。「食の安全・安心」が求められる昨今は異物混入対策を徹底。また、菌床栽培に使うおがこにこだわり品質向上を図り、「高品質でおいしいブナシメジを安定的に生産し続けたい」と励んでいる。
岡本さんは「天候に左右されず、年間を通じて出荷できる施設栽培に魅力を感じた」と、米と野菜の露地栽培からきのこ栽培に転換。「家族と一緒に仕事できることがうれしい」と、妻と二人三脚で励んできた。
施設内の温度と湿度の管理、喚起に細心の注意を払い、自らの施設に適した管理と栽培技術の向上に余念がない。また、きのこを栽培するおがこを重視。3年間完熟させたものを使い、きのこの品質向上につなげている。
「食の安全・安心」が求められる近年は、施設の衛生管理などの対策が求められるようになった。岡本さんは「コンテナの破損や従業員の身だしなみ、パッケージ作業中のチェックは欠かさない」と、異物混入対策を徹底している。
JA管内のブナシメジ生産量は全国有数。肉質と食感、味だけでなく、近年は消費者の健康志向を背景に、栄養成分に着目した販売が期待されている。高血圧や肥満の予防、整腸作用などの効果が期待され、底堅い需要がある。岡本さんは「きのこと言えば北信州、といったイメージをさらに確立し、消費者に選ばれる産地になることが大切」と話す。