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「風さやか」振興へ。栽培実証結果を報告 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Apr 16, 2015 3:00:00 PM
「風さやか」と他品種の米を比較のため差し出すJA職員と確認する生産者

JA北信州みゆきと長野県は、水稲新品種「風さやか」の栽培講習会をJAの営農センターと東部支所で開き、管内の米農家36人が参加した。JAや県の担当者が「風さやか」の栽培実証結果の報告や、栽培のポイントなどを紹介。講習会後には試食を行い、「コシヒカリ」や「キヌヒカリ」などとの食味の違いを確認した。
「風さやか」は県育成のオリジナル品種として2014年から県内で出荷が始まった。県全体の栽培面積は14年が566ヘクタール。15年は900ヘクタールを見込み、17年には1260ヘクタールまで拡大を目指す。JAは10年からの試験栽培を経て14年に本格導入。15年の作付面積は90ヘクタールを超す予定で、品質向上を課題に追跡調査を行い生産振興を図る方針だ。
「風さやか」は食味の良さに加え、「コシヒカリ」と比べて倒伏しにくく、いもち病に強いのも特徴。県とJAは、木島平村で行った調査を通じて村内への新規導入品種の増加に伴い収量が増加した一方で整粒歩合が低下し、たんぱく含有率が増加する傾向が認められた。品質との兼ね合いで追肥の施用量を定める必要があるため、北信農業改良普及センターの担当者は講習会で「追肥しすぎると未熟や食味の低下につながるので注意が必要」と生産者に呼び掛けた。