JA北信州みゆきと農薬メーカーのクミアイ化学工業(株)(東京都台東区)は、同社が発売した水稲用除草剤「ナギナタ豆つぶ」の実演会を行った。冬期に同除草剤を予約注文した稲作農家ら約120人が参加。水田に散布後、拡散していく様子を確認した。
「ナギナタ豆つぶ」は小豆ほどの粒状の水稲用初中期一発処理除草剤。従来の粒剤は散布量が10アール当たり約1キロだったが、250グラムで済む。価格は比較的安価で、散布はひしゃくを使って幅50メートルの田んぼでも畦畔(けいはん)からでき、時間は50アール約5分でできる。拡散性に優れるため大ざっぱに散布しても一面に広がり、安定した効果が得られるという。
JAの高橋昌人指導員は「今年度から導入した除草剤を使うに当たって、正しい知識と使用方法で役立ててほしい」と呼び掛けた。同社の片桐定光東京支店長は「昨年の発売以来、東日本を中心に全国に普及してきている。農家の高齢化が進む中、労力軽減につなげたい」と話した。