長野県千曲市森・倉科地区で、アンズの花が満開を迎えた。開催中の「第60回あんずまつり」には県内外から大勢の客が来訪。地区の観光会館で、地元の主婦らがおもてなし食堂を開き、地場産の辛味大根を使ったおしぼりうどんや地元の野菜を使ったおやきを振る舞うなど、地区一帯がにぎわっている。祭りは19日まで。
今春は北陸新幹線の長野~金沢間の開業や善光寺の御開帳など、県内外から観光客が訪れる機会が増えていることから、まつり実行委員会の委員長を務める中條聖命(きよのぶ)さん(73)は「例年以上の来客数が見込まれる。おもてなしの心で迎え、また来たいと思ってもらえるようにしたい」と期待する。
祭り初日の1日に静岡県富士市から訪れた井出知久さん、弘子さん夫妻は「ずっと訪ねたいと思っていて初めて訪れた。梅や桜と違った淡いピンク色でとてもきれい。6月中旬の収穫時期にアンズ狩りに訪れたい」と、ほころび始めたアンズの花を見ながら話した。
まつり会場では11、12の両日、千曲市の姉妹都市の愛媛県宇和島市や富山県射水市、千葉県横芝光町の物産販売も行われる他、千曲市、長野市、須坂市の菓子店によるスイーツフェアなどが行われる。また、あんずの里スケッチパークでは10~12日午後6時から9時にアンズの木のライトアップが行われる。