須坂市内の農家が先生役を務める「信州すざか農業小学校豊丘校」が始まった。11年目の今年度は児童36人が入校。1年間を通じて農作業や地域の伝統や食文化を体験する予定。今年度からJA須高の総務部職員や営農技術員もボランティアとして参加し、活動を支援する方針だ。
18日の入校式では小林道男校長が「この学校の授業にはノートや教科書はないが、田んぼや畑に入って自分の体で体験し、楽しみながら学んでほしい」とあいさつ。JAは、児童らに食農教育雑誌「ちゃぐりん」を贈った。式終了後はさっそく畑に移動し、農家先生から教わりながらジャガイモの植え付けを体験した。
同校は昨年、子どもたちに対する食農教育の功績が認められ、長野県農業協同組合中央会の「にじの懸け橋賞」を受賞している。