JA北信州みゆき管内で、促成栽培のタラの芽の出荷が本格化している。出荷開始は2月4日でほぼ例年並み。3月上旬に最盛期を迎え、4月中旬まで出荷する。JAは昨年と同量の1万2500パック(1パック50グラム)の出荷を見込んでいる。
JA管内では、冬の収入確保に12年前からタラの芽栽培を振興。比較的軽作業で栽培でき、高齢者でも作りやすいと定着してきている。現在、20人の生産者がJAの「タラの芽研究会」に在籍し、栽培に取り組んでいる。
豪雪地帯の同地域では、雪害の心配がない屋内施設で栽培。露地で育てた穂木を冬から春に切り、施設内で生育する「ふかし栽培」で一足早い春の味覚を生産している。
2月下旬に木島平村で開いた検討会では栽培方法や出荷規格の統一、パッケージ方法などを確認。10年以上栽培を続ける樋口潔会長(68)は「いよいよ出荷本番。そろいをよくするよう心掛けよう」と会員に呼び掛けた。JAの宮沢康弘指導係長は「日当たりを確保することで色付きが良くなるが、当たり過ぎると赤く変色するので気をつけるように」とアドバイスした。