JA北信州みゆきスモモ部会が2014年度に出荷したスモモの販売額が、部会発足以来初となる1億円に達した。果実肥大不良、台風や長雨による被害に加え、単価安だったが、14年度から主要品種「大石早生」で新規格を導入した他、JAの果樹振興事業などによる結果樹面積と生産者数が増加し、販売額は伸び続けている。
同部会は、農家の所得向上と地区内の生産振興を図り1999年度に創部。当初は約100人の部会員で販売額は現在の3割程度だったが、現在は部会員が166人に増え、長年目標に掲げてきた1億円台に到達した。
中野市のJA南部支所で開いた総会と1億円達成報告会には部会員やJA役職員、市場関係者ら約60人が集まった。出席したJA全農長野の近藤亨監理役によると2014年度の長野県内のスモモ販売額は約4億2000万円で、このうち同JAを含む北信地区が約4億円を占める。
JAの櫻沢和美組合長は「販売実績の目標を達成できたことは快挙であり誇らしい。JAも懸命に販売に取り組む」と話し、部会員に目標達成記念の帽子を贈った。藤田清隆部会長は「JAの基幹品目として、大石早生を中心に栽培量をさらに増やしたい。また、秋の台風シーズンまでに収穫し、早期安定収入の確保と自然災害の回避を心掛けたい」と話した。