JAちくまりんご部会は、12月下旬から1月下旬にかけて、同部会の25支会で冬期剪定(せんてい)講習会を開き、延べ約150人が参加した。合わせて、2014年度の栽培・販売経過の報告会も行った。
同部会中西部支部東区支会で行われた講習会には、生産者ら15人が参加。講習会では、整枝剪定が難しいとされるリンゴ「ふじ」を中心に、基本的な考え方や剪定の仕方を学んだ。
同JAの大谷政幸営農技術員が、樹勢の性質を説明。「品種によって、枝の伸び方や養分流動は違うが、リンゴは頂部優勢で、地上部より高い位置の枝が強くなる。特に「ふじ」は樹勢が強いと青味果になりやすいので、骨格枝(主枝・亜主枝)の延長枝の先端は下がらないように誘導し、養分を先端(頂部)へ流すことが大切。樹勢を落ち着かせた垂れた結果枝を確保することが重要。落ち着かせた枝に着果させることで、高品質で多収を見込むことできる」と実技を交え説明した。
参加者は、品種ごとの剪定方法の違いなどを確認しながら、より高品質な栽培につなげるため真剣に学んでいた。
また、14年度の栽培・販売経過について報告。8月の多雨で、中生種は玉肥大も進み、主力の晩生種サンふじも、着色・熟度も良好で上々の出来となり、出荷量は約24万6200ケース(1ケース10キロ)、計画対比103.3%(昨年対比120%)となったことなどが報告された。