JA上伊那金融部は今年度、融資担当者による農業者訪問を強化し、農業資金の提案を積極的に行う。JAの信用事業の中心である「農業者への金融支援」の質・量のより一層の向上に向け、「出向く体制」を強化する。
17、18日の両日には、各支所の融資担当者と金融課長らが2人一組体制で農業者宅や農場に足を運び、将来の営農計画や資金計画などについての聞き取りを実施した。
同JAではこれまで、担当者個人での戸別訪問は行っていたが、2人一組での訪問活動は初めて。小林秀明融資課長は「2人で出向くことで普段の訪問活動を客観的に見直すきっかけをつくり、担当者のレベルアップにつなげたい。農業者との信頼関係を従来以上に強固なものとし、農業者に喜んでもらえる質の高いサービスを提供するのがわれわれの使命」と意気込む。
金融部では今年度、「農とくらしを支援し、ニーズに合った貸出金の提案をしよう」を事業方針に掲げている。今後は訪問活動に限らず、農業者向けセミナーや担当者向けの農業資金の勉強会を開くなどして農業資金の対応力強化を図る。