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ノウハウ実演し伝授、省力法を農家に | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Jun 12, 2014 3:00:00 PM
除草剤の説明や使用方法を聞く稲作農家ら

JA松本ハイランドは今年から、農薬メーカーと連携して薬剤散布の実演会を開いている。田畑で実際に実演して農家が作業を体験することで、散布時の疑問などを直接聞ける他、メーカーは商品をPRできるなど利点が多い。松本市今井地区で開いた水稲用の除草剤の実演会では、メーカー担当者が粒剤を畦畔(けいはん)から投げ込む手法を実演。農家らは省力効果などに驚いていた。
同地区の10アールの水田5枚で行った除草剤「ヤイバ」の実演会には、製造元のクミアイ化学工業の担当者や農家ら15人が参加。同社の中江彰伸さんが豆粒状の薬剤の散布方法を実演し、「あぜから手やひしゃくで投げ込むだけで水田全体に広がる。1ヘクタールの水田でも動力散布機が必要なくなる」と説明した。
作業を体験した丸山あやめさんは「今までは田に入って除草剤をまいていた。仕事が楽になるし、これだけで効果が上がることに驚いた」と話した。
「ヤイバ」は同社製の従来の除草剤より1成分少ないため低農薬栽培につながる。また、10アール当たりの使用量が従来の約半分の250グラムと少量で持ち運びも便利。面積が大きくなるほどメリットが散布に関わるメリットが多くなるという。