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春の農作業が本格化−梨の花付け順調に進む | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Apr 29, 2014 3:00:00 PM
専用の器具を使って丁寧に花粉を付ける井原さん

JAみなみ信州管内で、梨の花付け作業がピークを迎えている。今年の開花は平年並みで、標高の低い場所で中旬から開花が始まった。現時点で凍霜害はなく生育は順調。果樹農家は農作業に追われる毎日だ。
阿智村伍和の井原義明さん(73)は妻のノヒロさん(70)と親戚3人の5人で花付け作業をしている。園地は標高680メートルの高地にあり、JA管内では一番遅い時期に開花した。井原さんは「昨年の今ごろは凍霜害で梨の花が枯れてしまい、収穫量は例年の5分の1に終わった。今年は凍霜害がなくて良かった」と作業に没頭している。
梨の花は蜜が少ないため、ミツバチなどの虫による受粉ができない。そのため、花付けは昔から人の手によって行われてきた。井原さんは「花付けは一番大変な作業で、特に高齢者には厳しい。30年近く梨を栽培してきたが、あと5年できれば良い方だと思う。若い人に農業に興味をもってもらいたい」と話した。