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一元化の集荷センター、野菜受け入れ開始 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Apr 21, 2014 3:00:00 PM
アスパラガスを検品する作業員

JAみなみ信州が2013年11月に、豊丘村の旧みさと選果場を再構築した総合集荷販売センターで、野菜の取り扱いが始まった。野菜と花きの保冷庫、検品ライン、ラベル発行機、封函(ふうかん)機などを備え、JAの集荷、販売を一元的に扱う。品目を越えた総合販売と付加価値販売の強化につなげる他、安全・安心な農産物の供給拠点として稼働させる方針だ。
同センターは野菜の他、市田柿、花きなどJA管内の複数の選果場で分散して扱っていた品目を一元管理。施設栽培の推進に伴う生産量の増加に対応するとともに、品質規格の一本化を図る狙いがある。
今春はキュウリ、アスパラガスから集出荷がスタート。現在、生産者が運び込んだ野菜を検査室で検品し、ラインに流して梱包(こんぽう)する作業が進んでいる。同センターの松下裕司所長によると、作業効率の向上に加え、1台のトラックで複数の品目を出荷できるなど、輸送面でも利点が出始めているという。
JA野菜部会は昨年度、凍霜害や台風など深刻な被害を受けながらも前年度を15.2%上回る22億6400万円の販売額を確保。総代会では「センターと連携した生産振興」を目標に掲げた。アスパラ部会長の原嘉博さん(72)は「一元化の効果が農家の手取り所得向上につながるよう部会としても取り組みたい」と期待を寄せる。