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農事組合法人「福岡」が発足、地区80戸で共同栽培 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Apr 9, 2014 3:00:00 PM
役員就任のあいさつをする吉澤組合長(左)ら

駒ヶ根市で、市内で7番目となる農人組合法人「福岡」が発足した。福岡地区の約80戸が加入し、共同で水稲や大麦、ソバなどを栽培する。地区の農家は兼業が大半で、後継者が少ないのが課題。法人が核となり、農地を維持しながら地域の農業振興を図る方針だ。
同地区では、2007年に同法人の前身となる集落営農「福岡」が発足。12年に検討委員会を設置し、住民の意向調査や説明会などを行いながら法人化の準備を進めてきた。兼業農家が多い同地区は、後継者が少ないことが最大課題。法人を核とする共同栽培を円滑に進めるため、住民に事業への理解と積極的な参加を呼び掛けて法人設立にこぎつけた。
同法人は14年度、水稲23.5ヘクタール、大麦1.8ヘクタール、ソバ4.6ヘクタール、備蓄米2.3ヘクタールを作付ける予定。16年度に水稲育苗ハウスの設置、17年度に加工・販売施設の研究などを計画する。
同地区で開かれた設立総会には関係者ら約40人が出席。定款や事業計画など7議案を審議し全て承認した。
組合長に就任した吉澤道男さん(72)は「組合員が、それぞれの事業に積極的に参加しないと法人は機能しない。知恵を出し合い、つくって良かったといわれる法人にしたい」と抱負を語った。