JA塩尻市の西村泰博理事長とJA洗馬の塩原昭雄組合長は、塩尻市役所を訪問し、小口利幸市長と五味東条市議会議長に対し2月の大雪で被害を受けた農家への支援を要請した。
両JAが12日までに把握している農業被害はパイプハウスの倒壊件数で約360棟。3月中旬に最盛期を迎える野菜の定植に影響が出始めている。要請した内容は、倒壊ハウスの再建と撤去に対する助成、被害を受けた野菜や果樹の種苗費と改植用の苗代への助成、被災農家への低利融資、関係機関の連携した栽培指導など5項目。
西村理事長は「高齢化する生産者が営農を断念してしまうことが心配」とし、今後の地域農業に影響が及ばないよう支援を求めた。
要請を受けた小口市長は、被災農家が意欲を失う前に素早い対応が必要だとの考えを示し、「農業は田園都市の景観を保つために欠かせない。遅滞なきよう対応する」と約束した。