JAみなみ信州は10日、飯田市役所で、JAバンクアグリ・エコサポート基金が発行する教材本「農業とわたしたちのくらし」の贈呈式を行い、JA矢澤輝海組合長が同市の伊澤宏爾教育長に教材本セットを手渡した。
この教材は、小学校(5年生を中心とする高学年)の授業で活用することを目的に、食農教育・環境教育などを基本テーマとした補助教材。私たちの生活に欠かせない「食」と「農業」、また「環境」と「農業」の密接な関わり、さらに安定した食を各家庭に届けるための流通や農畜産物の全国の産地などをイラストや写真、グラフをふんだんに使いながら総合的に学習することで、農業に対する理解を多面的に広げていくことを狙いとしている。
贈呈式で矢澤輝海組合長は「JAバンクやJAグループでは、小学生に農業を通して環境が守られていることを理解してもらい、食についても考えてほしい。先生方には食農教育により一層のご尽力をいただきたい」とあいさつした。
また、伊澤教育長は「素晴らしい教材を贈呈してくれることに感謝する。現在、教育委員会では体験学習に力を入れているので、農業体験を通して、子どもたちの成長に好影響を与えてくれる材料を有効に活用したい」と述べた。
同基金は、食農教育・環境教育・金融経済教育のための「農業とわたしたちのくらし」を小学5年生向けに作成。JA管内には、県内でも最も多い45小学校があり、JAは1860部を始業式に合わせて各地域の教育委員会を通じて小学校に順次贈呈していく。