JA松本ハイランドが高齢者の生きがい学習の場として開く「はつらつ大学」は、松本市南松本のJAグリンパルで第27期の卒業式を開き、55人が卒業した。
今年度は全16回の講座を行い、14人が皆勤した。皆勤者へは記念に鉢花を贈り、一人ずつ感想を発表した。皆勤者は「義理(のつきあい)が多いなか、皆勤できてうれしい」「年齢を重ねてからの仲間づくりができてよかった」などと述べた。
四賀地区から参加した中澤義人さんは「1年目が面白くて、2年目の参加を決め、来年も参加する。目的別グループで行った菊作りはとても楽しく、学ぶことが多かった。参加して本当によかった」と話した。
同大学は、同JA管内の65歳以上の組合員や年金友の会会員などを対象に開く文化講座。1期1年で、月1、2回の講座を開き、50単位のうち40単位以上取得で卒業できる。
カリキュラムは、JAや行政の他、大学生も加わった運営委員会が企画する。全員で受講する講義の他、単位とは別に菊作りや料理などを行う目的別のグループを六つ設け、自らの生きがいを見つける講座を自主的に運営してきた。
これまでに1700人以上が卒業し、地域ごとに「生きがい友の会」の活動を行うなど、文化活動のリーダーとして活躍している。