直売所への注目が集まる中、JA信州うえだは1月下旬に管内各地で、直売所会員向け栽培講習会を開いた。会員だけでなく、直売所で出荷を考えている人も対象とした。
同JAは、直売所出荷用の農産物の品質向上、品ぞろえの拡充、安全・安心な農産物の販売に注力している。講習会は出荷を担う人の技術向上などを図るために開いた。
講師を務めた同JA営農部地産地消課の小松俊明課長代理は、基礎となる土づくりなどの栽培管理や、栽培する品目に合った作付け計画などを説明した。
その後、農薬の使用基準や防除日誌の記入方法などを中心とした安全・安心講習会を行った。同講習会については、JAの直売所に出荷している生産者は、年1回の受講が義務付けられている。
小松課長代理は「生産者一人一人が経営者であることを自覚し、安全・安心な農産物を栽培していかなければならない。旬の時期に新鮮な、消費者にニーズに合った農産物を提供することを心掛けよう。また、スーパーなどであまり扱っていない野菜にもチャレンジしてほしい」と話した。