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リンゴ高密植栽培進める | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Feb 17, 2014 3:00:00 PM
高密植栽培の話を聞く参加者

JA上伊那果樹部会と同女性部は、伊那市のJA本所で2013年度の果樹女性部大会を開いた。部員177人が参加。リンゴの高密植栽培と梨の新品種「サザンスイート」の生産拡大を進める来年度の振興方針などを確認した。
高密植栽培は、面積当たりの本数を増やし収量を上げる方法。同JA管内では3年ほど前から取り組んでいる。木を植えてから収穫までの期間は通常5年掛かるが、高密植栽培は2年目から収穫できる。また、日当たりが良くなることから着色が良く品質の向上が期待できる。同JAは10アール当たり300本とし、現在の0.5〜1.5ヘクタールに拡大させる。
「サザンスイート」は県南信農業試験場が開発し、10年3月に品種登録した。「幸水」よりも収穫期が1週間ほど早く、糖度が高く病気に強い。上伊那地域では昨年から栽培を始め、今年は1ヘクタールに面積を拡大させ、早期産地化を目指す。
大会では、JA松本ハイランドの生産者の山本英人さんがリンゴの高密植栽培について発表。イタリアの栽培法を参考にしている山本さんは「大量の苗木を作る難しさは感じたが、日本版の高密植栽培をつくり上げ長野県産を盛り上げよう」と呼び掛けた。