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JAが雪害復旧を支援−JAみなみ信州 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Feb 27, 2014 3:00:00 PM
JA職員による解体支援作業

豪雪で2億円を超える農業施設被害を出したJAみなみ信州は、被災農家を対象にしたビニールハウスの解体支援を開始した。支所ごとに対応しており、職員が緊急性の高いハウスから解体、撤去を進める。復旧に必要な資材の不足が懸念されている。
JAによると、管内の被害件数は26日現在で324戸564棟。被害額はすでに2億円を超えており、3億円に達するとの見通しも出始めている。雪の重みで支柱が折れたり、骨組みごとつぶれるなどの被害が中心。被害が広範囲に及んでいることや、営農期が迫っていることから、緊急対策として実施している。
松尾支所は24日から作業に着手。25日午前は職員ら6人が、松尾清水の女性(71)方のキュウリハウス3棟を解体した。職員らは骨組みをはずしてばらばらにし、まとめる作業を重ねたが、結合部が湾曲するなどして難航した。
被害が多かった連結型のハウスで、中央の棟に集まった雪の重みに骨組みが耐えられなくなり、連鎖倒壊した。被害女性によると、ストーブで暖をとったり、手が届く両側の棟の雪を下ろす対策を講じたものの、16日朝までに倒壊したという。
農水省が支援事業の枠組みを撤去まで広げる方針を示したため、作業前、後の状況を撮影してある。支所ごとに対応しており、トマトやキュウリ、レタスなどの緊急性の高い品目を栽培する施設から順に撤去する。
被害が全国各地に及んでいるため、資材不足が深刻。新規施設の設置について見通しは立っていない。
被害女性は「長くキュウリを育ててきたが、一人でハウスを続けることは厳しいかもしれない」と肩を落としていた。