JA上伊那と上伊那農政対策委員会は5日、伊那市の同JA本所で緊急上伊那地域農政集会を開いた。同委員会のメンバーや関係団体などから約200人が結集。年内妥結を目指しヤマ場を迎える環太平洋連携協定（TPP）交渉について国会決議の順守を強く求め、断固阻止を訴えた。
集会後には軽トラックやトラクターなど40台による街頭宣伝活動を行い、広く地域住民に訴えた。
集会では同JAの遠藤清文米穀部会長、上伊那農民組合の竹上一彦組合長、上伊那医療生協の久保田瑞穂副理事長ら5人が意見表明。「農業がつぶされてしまうのではないかと強い危機感を感じる」「今ほど怒りを覚えたことはない」など交渉に対する政府の対応を批判した。
委員長を務める同JAの御子柴茂樹組合長は「日本の農業、経済など多くの面に影響が出るTPPは断固阻止しなければならない。全員の力を合わせて頑張ろう」と呼び掛けた。