JAみなみ信州は、今後の協同組合の在り方などを考える組合員セミナーを開いた。飯田市の南信州・飯田産業センターに組合員と役職員ら150人が集まり、地域の活動発表や講演を通じて地域の課題と情報を共有した。
同市鼎の木下周次さんは、同JA青年部と地元の商工会青年部が連携する「夢かなえ隊」の活動を発表。保育園児との交流や遊休農地での米作りなどの活動を通じ、新しいことを始めると賛同する仲間や協力者が出てくることに驚いたとし、「活動を担い手対策や遊休農地の解消に少しでも役立てたい」と話した。
同市上郷の岩崎勝さんは「竹炭会」の活動を発表。地区の有志が景観維持を目的に始めた竹炭作りから、今では遊休農地を利用した米、サトイモ、トウモロコシ作りにまで活動の輪が広がっていることを紹介した。
講演会は東京大学大学院の鈴木宣弘教授が「TPPと農業改革の正体」と題して行った。