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繭玉と米花飾り、住民らが餅つき | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|Dec 11, 2013 3:00:00 PM
豊作を願い飾り付けられた繭玉

飯田市川路地区農業振興会議は、JAみなみ信州川路事業所で収穫感謝祭を開いた。地元の小学生から大人まで約50人が集まり餅をつき、繭玉と米花を作って飾り付けた。繭玉と米花は豊作を願い、同事業所と川路小学校、天竜峡観光案内所に飾られた。
繭玉と米花は昔の小正月に、各家庭で豊作を願い作られていた。水で練ってふかした米粉を、長さ5、6センチの繭の形に整え、サカキの枝先に飾りつける。米花は餅を1センチ角に切り分け、葉の無い竹に花を咲かせるように飾りつける。
同会議の田畑保廣会長は「この伝統行事は、養蚕の衰退とともになくなり、今ではほとんど見かけなくなった。細々でも、続けていくことが伝統文化の継承につながる」と話した。
下伊那農業高校のアグリ研究班4人と同校教諭も参加。同班は野生動物の農作物に対する被害を調査研究する過程で考案した鹿肉料理の試食会を行った。部長の桐生佳奈さん(17)は「繭玉は、見たことがないので、形を整えるのが難しかった。初めての経験で良い勉強になった。来年も鹿肉料理を提供したい」と話した。