JA上伊那が管内の小学生を対象に開いている農業体験教室「あぐりスクール」の児童が今年栽培した米60キロを国際協力田米として食料難で苦しむアフリカのマリ共和国へ贈った。伊那市のJA本所でこのほど、贈呈式が行われ、校長の御子柴茂樹組合長に手渡した。
「国際協力田運動」はJA長野県グループが1998年から始めたもので、スクールでは8年目の取り組み。毎年、伊那市東春近の田で稲作を体験。今年は210キロを収穫し、うち60キロを贈ることを決めた。
贈呈式では、児童代表の塚本遥花さん(10)と日野楓花さん(9)が「世界中の人たちが食料に困ることがなくなればいいなと思う」とメッセージを読み上げ、「無事に届くようお願いします」と御子柴校長に手渡した。
国際協力米は今年度県内15JAで約5トンを見込んでおり、非政府組織(NGO)のマザーランド・アカデミー・インターナショナルを通じて来年1月マリ共和国に送られる。