JA松本ハイランドと宮城県のJAいしのまきは、両JAの女性部交流をきっかけに、東日本大震災からの復旧復興支援を兼ねた協同組合間提携を始めるなど、交流を深めている。
両JAは12月12日、災害時の相互支援協定を含む姉妹JAの締結を予定していることから、JA松本ハイランドの役員が11月中旬、津波被害を受けたJAいしのまき管内で視察研修を行った。JA本所で経営方針などの説明を受けた他、東日本大震災農業生産対策交付金やJAグループ支援金を活用した園芸産地再構築に向けたハウスなどを視察した。
JA松本ハイランドの伊藤茂組合長は「甚大な被害を受けた現場を見て切ない思いをした一方、復興に向けて力強く取り組んでいる姿を見させてもらい元気をもらった。地域の活性化につながるよう親睦を深めていきたい」と話した。
JAいしのまきの石川壽一組合長は「復興には長い時間がかかるが、子どもたちにより良い未来が訪れ、本当の笑顔が取り戻せるよう前に進んでいきたい」と語った。
交流を通して両JAは互いに共同購入をしたり、直売所で農産物フェアを開いたりしている。JAいしのまきの役員も8月末にJA松本ハイランドを視察している。