JAあづみは28日、安曇野市のJA烏川育苗センターで、管内の生産者にアスパラガスの苗を配った。3月下旬に種まきし、丈が10センチほどになったものを営農指導員が次々と運び出した。
苗の配布は産地拡大を目指して、13年前から始まった。毎年、同センターで新規栽培用と改植用として約1ヘクタール分育てている。同JAは、軽品目であるアスパラガスの特産化に取り組んでおり、年間40万束(1束100グラム)を出荷している。管内のアスパラガス栽培は約18ヘクタールで、高品質と安定出荷を維持していることから、市場の評価は高い。
6年前からアスパラガスを栽培し、5アール分の新規用苗を取りに来た米倉忠平さん(82)は「作業的な負担が少ないため、毎年栽培面積を増やしている。今年は凍霜害により茎や根が影響を受けているため、収量は減るのではないか」と心配していた。
同JA管内のアスパラガスの凍霜被害見込金額は、約700万円に上っている。