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農家の労力肩代わり−和牛出産引き受け | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|May 15, 2013 3:00:00 PM
繁殖親牛13頭の飼育が始まった繁殖センター

長野県のJA木曽が大桑村伊奈川地区に建設していた和子牛の繁殖センターが完成し、14日から繁殖親牛13頭の飼育が始まった。農家の高齢化が進む中、負担の大きい種付けや分娩(ぶんべん)をセンターが担うことで、子牛出荷頭数の増加をめざす。
同センターは木造平屋約460平方メートルで、50頭を飼える牛舎と堆肥舎、管理棟を備える。初年度はもと牛35頭を導入し、子牛を産ませて3ヵ月ほど哺育して繁殖農家に引き渡す。農家は6、7ヵ月飼育し、長野県中央家畜市場へ販売する計画だ。
同JAの小幡公良組合長は「高齢化で親牛から子牛まで飼育すると農家に負担がかかる。子牛の飼育だけをしてもらい、出荷頭数が増加することを期待する」と話した。
同JA管内では、木曽馬の生産から和子牛の生産に切り替えが進み、最盛期には900戸近くが飼育していた。しかし、高齢化による後継者不足で飼育者が減少を続け、出荷減に歯止めをかける対策が求められていた。