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定年帰農者が結集、NPO法人設立を準備 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: Admin|May 27, 2013 3:00:00 PM
退職後に農業に取り組むASEのメンバー

長野県飯綱町赤塩・東柏原地区で、企業を定年退職した男性らが、耕作放棄地の再生や農業生産を手掛ける特定非営利活動法人(NPO法人)の立ち上げ準備を進めている。手始めに、遊休農地でのジュース用トマトの栽培やリンゴ園の管理を手掛け、活動を徐々に本格化させる考えだ。
立ち上げを目指しているのは赤東シルバーエクセレントカンパニー(通称ASE)準備室。メンバーは今春退職を迎えた外谷六男さん(60)、外谷一美さん(60)、大川雅人さん(60)、名古悟さん(60)だが、退職後に加入を予定している仲間は全部で10人になる。
地区にはリンゴ畑や水田が多く、近年は耕作放棄地が目立ってきた。そうした現状を見て、メンバーは「健康と地域のためになることをしたい」と考えNPO法人の立ち上げを計画。メンバー全員がそろうまで、準備室として活動実績を重ねることにした。
手始めに今年は、遊休農地だった50アールの畑を借り、トラクターで耕しジュース用トマトを植えた。管理が難しくなったリンゴ園30アールの世話も予定する。ジュース用トマトは、生活クラブ生協の組合員の協力を得て4500本の苗を植えた。「契約栽培で価格が安定しているので(ジュース用トマトを)選んだ。しかし、畑1枚に苗が何本必要なのか、今後どんな作業が必要なのか分からないこともある。会社勤めの経験を生かし、データを取って研究していきたい」と話す。