片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第70回

ゆきさん農事録

 

こんにちは!^^*
暖冬だった昨年と比べると今年は降雪も多く寒くなるかも? という長期予報に、数年前の練炭大活躍! だった厳冬を思い出し身のすくむ思いの私ですが、皆様いかがお過ごしですか?

 

酪農家の冬支度

毎年恒例のインフルエンザ予防接種を済ませ、各種ホッカイロを買いそろえたりとぬかりなく冬支度を始めてはいますが、お陰様で11月はまだそこまで冷え込む事もなく、毎日気持ちよく洗濯物が干せています!^▽^(最高気温が10℃以下だと、洗濯を干して乾いても、なんだか湿ったような感覚が残るのです・・・)

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でも、そんなぽかぽか陽気の秋だからか未だに刺しバエが元気よく動き回っていて、最後の駆除に精を出している所でもあります。時折、カメムシと一緒になって、取り込んだ洗濯物にくっついて家の中に入ってくるので油断できません><;
昨年も暖冬の影響で11月半ば頃まで専用の駆除装置を使っていたのですが、その成果なのか、例年は5月にはその名の通り五月蠅い(うるさい)くらい発生していたのに、今年は7月になっても殆ど気にならなかったので、年単位での地道な対策って必要なんだなぁ、としみじみ実感しています(笑)

 

食で感じる田舎の贅沢

ゆきさん農事録

 

先月も秋の味覚写真を載せていましたが、今月も農家さんやご近所さん達から色々お裾分けして頂きました^~^*

仕事仲間の獣医さんと、母の友人宅にシナノゴールド狩りに行ったのですが、大根や白菜、水菜などをおまけで沢山持たせて下さって! 写真は、大根の葉っぱと鮭フレークで絶品ふりかけを作ったものです^^ 最近はなかなか葉っぱ付きの大根って売っていないので作る機会も少ないのですが、豚バラと煮た優しい味つけの大根に少しかけたり、おにぎりの具材にすると、ただでさえ美味しい新米がますます進む気がしますね!^皿^

そして、私昔から妙な憧れがあるんですけど、遊びに来た友人に「白菜作ってる? 作ってない? じゃぁ持って行きなよ」と畑からひと玉採って持たせるってシチュエーション、最高に格好良くないですか?(笑) 今のところ白菜は自分で作ったことが無く、いつも先の台詞と共に頂く一方なのですが、いつか自分で言ってみたいと思っているのでした(笑)

 

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もうひとつの写真は、隣のおじさんから頂いたなめたけです。
ザルに山盛りのキノコを見て、「えっこれなんてキノコ? 採ってきたんですか!?」って聞いたら「俺が作ったなめたけ(ナメコ)」と返され、しいたけ以外のキノコを自分で作るという概念が無かったので、めちゃんこ驚いてしまいました(笑) リンゴ狩りの時に貰った大根で大根おろしを添えて、早速の夕飯になりました^▽^
今年はこのお隣さんからズッキーニも沢山頂いていて、同じく友人からお裾分けして貰ったプチベールと一緒に野菜炒めにしたりと、なんだか贅沢な食卓になっています^^

都会の方から見たり、実際に住んで居たりしても、最近では特に新型コロナで田舎の嫌な部分が浮き彫りになったりと色々とありますが、こう言うお裾分けのお付き合い、私は好きなんですよね。

 

牛乳アレルギーの発症は予防できる!?

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話はがらりと変わりますが、先日ネットニュースで「牛乳アレルギー発症予防」に関する興味深い記事を見つけたので、本文抜粋にて紹介させて頂きます^^*

「生後1ヶ月から少量の粉ミルクを定期的に摂取することで、牛乳アレルギーの発症を予防できる可能性があることが、(沖縄)県内4病院で産まれた約500人の乳児を対象にした共同研究で明らかになった。研究責任者でハートライフ病院小児科の崎原徹裕部長は「乳児にとって最良の栄養となる母乳を与え続けることができ、粉ミルクの摂取量も少量でいいので実用性が高い」と述べた。 同病院によると、有病率が高く、小麦や鶏卵に比べ治りにくい牛乳アレルギーの早期予防法で効果を示した研究は世界初。成果は9月、米アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)発行の雑誌に掲載された。

研究(スペード試験)は、県内4病院で出生した生後5日以内の約500人をランダムに選び、保護者の協力を得て実施。生後1~3ヶ月に達するまでの約2ヶ月間、母乳と1日10ミリリットル以上の粉ミルクを摂取する集団(243人)と、母乳のみ(不足時は大豆粉乳)の集団(249人)に分けた。

生後6ヶ月での牛乳アレルギー発症率は、粉ミルクを摂取した集団が0.8%(2人)にとどまったのに対し、摂取しなかった集団は6.8%(17人)で有意な差があった。」

以上が記事抜粋部分です。

牛乳アレルギーの発症ってこんな顕著な人数で出てしまうものなの!? と記事を読んで驚きました。また、思うように母乳の出ないお母さんに「子供は母乳で育てるべき」という考え(「母乳神話」と揶揄されることも)を押しつけることが、子育て中のお母さんを苦しめているという記事を読んだこともあったので、今回のこの研究結果を見て、数値(データ)として、母乳だけでなく粉ミルクも併せて子供を育てたって全然問題ない所か、むしろ、両方で育てた方がいい事もあるんじゃないの! と思ってしまいました。

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ちなみに母に聞いた所、私も妹も母乳+粉ミルクだったそうなのですが、「当時と今じゃ粉ミルクの質だって違うだろうし、母乳の栄養価が一番って言われても仕方がなかった」だそうで。確かに、ですね。この研究結果はもしかしたら、今の技術で出来た粉ミルクだからこそ、と言うのもあるのかもしれません^^

ソバや小麦粉、卵に甲殻。アレルギーで苦労している人を何人か知って居るのですが、産まれてからのこの僅かな期間の対処で牛乳アレルギーに関しては、苦しむ人が少なくなる可能性があるのならば、更に症例や研究を重ね技術が確立され、今後広く周知されていけばいいな、と思います。

 

『鬼滅の刃』はまりました

ゆきさん農事録

 

さて、気が付けば今年も残す所あとひと月ちょい。
例外漏れず(笑)、ステイホーム期間に漫画『鬼滅の刃』を大人買いして見事にはまり、先日公開された映画も観に行き、日々鬼滅の刃という作品が打ち立てる記録に心躍らせる一方で、新型コロナ感染者やはしかによる死者の急増、畜産関係で言えば、未だ終息の見えない豚熱に鳥インフルの猛威など、心がざわつくニュースも飛び込んでくるようになりました。
まだまだ、世の中どうなっていくのか分からないことばかりですが、手洗いうがいにマスクと十分な睡眠、それから、先月の記事覚えていますか? 免疫力を高める食品の力を借りて、一番身近な自分の健康を、まずは自分で守っていきたいですね^^*

では、また♪

ゆきさん農事録

 

 

この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

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