三井さんの農事録
[三井さんの農事録]

いつだってトライ!三井さんの農事録 第7回

三井さん農事録

 

あっけましたー2021年

今年も三井の農事録はじまるよー!
let's トライ‼︎ よろしくお願いしまーす!

というこで今年は雪が多すぎます...
この雪が全部お金だったら最高だな、と考える日が続いております。ブハハ...はぁ...
しかしながら、昨年は少なすぎて春先の水やりが大変だった事を思い出すと、なんとも言えません。

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庭ではチビ達が雪まつりです

もちろん、子供達は大はしゃぎでした。
楽しいことは何よりです。

 

ドローンで「べた雪」対策

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雪でバキバキに折れたリンゴの樹

さてさて畑の方はどうかというと、先述したように12月中旬の大雪でりんごの樹が10数本折れましたが、逆にそれだけで済んで良かったなという印象です。

今年の雪の特徴としては、早い段階で「べた雪」と呼ばれる、水分量の多い雪が短時間で多く積もった事です。

温暖化の影響で今後はこうした雪が多く降ると言われておりますので、三井としては毎年初恋のようなドキドキが続くと思うと...胸が苦しいです。

畑を増やした分、こうした状況の時にドローンが役に立ちます。そう、ドローンに掴まって畑までひとっ飛び! といきたいのですが、ふざけてる間にバキバキ折れていってしまうので、畑ごとにトリアージ(※1)をしていきます。
基本的に折れてしまった枝は元に戻せないので、折れてしまいそうな畑から作業をしていきます。

ドローンを導入するまでは、片道30分を歩いて現場に入って確認して、とものすごい時間と労力がかかりました。今は、何より優先順位をつける事で格段に救える樹が増えました...、ありがとうドローン。

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作業の合間のおやつはりんごっす!

 

6年目の剪定

そして冬の大事な作業でもある、剪定も始まりました!
枝を整える事で、陽を入れやすくしたり、作業をしやすくしたりします。

枝を切る作業なんですが、技術指導的には「どの枝を残すかを考えろ」と教わるのです...
切るのに...残す...

「Why Japanese people!?」

と脳内でジェイソン(※2)が騒ぎ出しそうですが、
就農から6年が経ち、やっとその意味をつかみ始めました。まさに侘び寂びです...
(侘び寂びと書いとけばそれっぽく見えます)

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ちゃんと枝集めの仕事もします!

三井農園では、プラム→リンゴ→桃の順に作業を行っていくのですが、プラムは枝一つ一つにハサミを入れて、成長を促すのですが、リンゴはプラムに比べるとハサミを入れません。

たまーに、プラムの剪定をした次の日にリンゴの剪定をすると、切りすぎてしまう時があります。
例えるなら、ちびまる子ちゃんがコボちゃん(※3)になっちゃったぐらい切っちゃいます。
そうです、切りすぎです...やっちまったなぁーとなりますが、それはそれで愛おしくも思えます。
(ほっとけば伸びますし...ハッ!)

 

自営業ライフ万歳

と、意外と冬の間もやる事は多いのですが、
雪の日は遭難してしまうので基本は休みですし、
夏と比べて夜の時間がたっぷりとあるので、
趣味の読書をしたり、見逃したドラマを一気見したりと、自営業ライフ万歳な毎日をトライしております!
最近は文筆家の松浦弥太郎さんのエッセイを読み返して、脳内世界旅行にツボっています。
皆さんのおすすめの本がありましたら、ぜひコメント欄にお願いします!

それでは来月も、let's トライ!

※1 トリアージは、最初に治療するもの(手がけるもの)の選別をすること。
※2「Why Japanese people!?」は、お笑い芸人厚切ジェイソンのネタ。外国人から見た日本人の不思議な習慣などについて使う。
※3 コボちゃんは、読売新聞掲載の4コマ漫画のキャラクター。

この記事を書いた人

三井透さん

県内果樹産地の一つである中野市で、プラム、りんご、桃を育てる果樹農家の3代目になる三井透さん。以前はアパレルの企画、製造を行っていましたが「食や農業で多くの人に携わりたい」と就農し、果樹栽培の傍ら野菜などにも挑戦中!「食べる人が四季や自然を感じられるものを作る」をモットーに、日々の暮らしを綴ります。

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