太田さんの農事録
[太田さんの農事録]

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第30回

 

雨のジメジメでハッキリしない天気が続き、祝日も無く、イベントも少なく中途半端な6月ですが、梅雨の間の晴れ間がたまに見えたり、いろんな花が咲き出したり、何より自分の誕生月なので6月は好きです♪

先月下旬から出荷が始まった芍薬が6月上旬にピークを迎えました。
この頃の天気は高温が続きドンドン花が開花してしまい、蕾時に出荷する芍薬は大忙しです。
我が農園も7種類の芍薬を出荷しましたが、開花に追いつけず畑で咲いてしまうものも多くあります。
来年への育成用として残しておくものもありますが、開花した花は満開時に全て摘み取って捨ててしまいます。
今回は摘み取った芍薬を風呂に浮かべて芍薬風呂にしてみました。
約100輪の芍薬は香りも良く、とても贅沢な風呂になりました!
これも花農家の特権ですね♪

太田さんの農事録

満開の「夕映」
 

太田さんの農事録

薄いピンクの「信濃の春」
 

太田さんの農事録

真っ白な大輪が人気の「白雪姫」
 

太田さんの農事録

摘み取った芍薬の花
 

太田さんの農事録

贅沢な芍薬風呂
 

薬が終わると次に竹島ユリの出荷を迎えます。これも気候によって咲き方が早まるので出荷期間が短いのですが、全国的にも珍しい花で、市場の7割はこの産地の竹島ユリで占めているくらいです。市場からはもっと長い期間の出荷を希望されていますが、3~5日間で全て出払ってしまいます。

太田さんの農事録

開花した竹島ユリ
 

長い期間で出荷出来る花がソリダコです。
同じ畑で年に二度出荷が可能です。ソリダコの季咲きも出荷出来るようになりました。
この畑で季咲きを出荷後、全て刈り取ってから電照システムを設置し育てると、お盆過ぎ頃にもう一度出荷できます。

太田さんの農事録

ソリダコ畑
 

太田さんの農事録.jpg

開花したソリダコ
 

信州ではこの時期を待っていた人も多いと思います。
それは竹の子が食べれる時期だからです。
この地域で竹の子といえば「根曲り竹」という細い竹の子の事をいいます。
今年は久々に竹の子狩りに行きました。
竹の子狩りは身動きがとれないほどの竹薮に入って苦労して採ります。
採った竹の子の皮を剥き、味噌汁の中に鯖缶と一緒に入れます。我が家では玉ねぎと豚肉も入れます。これが最高に旨い!! 北信州のソウルフードです♪

太田さんの農事録

こんな竹藪の中から竹の子を探す
 

太田さんの農事録

沢山採れました!
 

太田さんの農事録

焼き竹の子と、竹の子汁。最高!!
 

年私が部長を務めるJA北信州みゆき花卉青年部の活動では、「この地域で出荷している花をもっと大勢の人に知ってもらいたい!」という事で、新幹線飯山駅内に青年部員が生産した季節の花を飾る活動を始めました。
同時に地元ケーブルテレビの番組内でも花紹介コーナーを作ってもらいました。観光客はもちろん、地元の人にも地元で出荷している花を知ってもらいたいですね。

太田さんの農事録

花卉青年部活動
 

太田さんの農事録.jpg

駅に飾られた花
 

て、6月は次男の小学校の運動会も行われました。
小6の次男にとっても、親にとってもこれが最後の運動会です。
児童会長の次男は最初の挨拶をし、リレー、騎馬戦など、それぞれの種目で大活躍していました。
最後の組体操では5、6年生で作る巨大ピラミッドのてっぺんに上がりポーズをとっていました。
次男も親もいい思い出が残った小学校最後の運動会でした。

太田さんの農事録

騎馬戦で活躍した次男

太田さんの農事録

巨大ピラミッドの上でポーズ

この記事を書いた人

太田和明さん

北信州の飯山市で花き農家を営む太田和明さんは、2006年に39歳で脱サラし、故郷で就農しました。父・雄三さんと共に何種類もの花を栽培するかたわら、地域活動やJAの青年部活動にも積極的に関わり、農業と地域を盛り上げています。美しい花を咲かせるための奮闘と、日々の暮らしを綴った農事録をお楽しみください。

記事一覧へ
1435071600000

関連記事

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第18回
太田さんの農事録

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第18回

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第6回
太田さんの農事録

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第6回

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第31回
太田さんの農事録

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第31回

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第29回
太田さんの農事録

脱サラで花栽培!太田さんの農事録 第29回

新着記事