ユーマさんの農事録
[ユーマさんの農事録]

ミライを拓く。平成生まれ・ユーマの農事録 第4回

 

ユーマの農事録

 

 

リンドウ農家の夏〜花切りから出荷まで〜

みなさんこんにちは! ユーマです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。7月に入りましたが、まだ梅雨が明けません! 梅雨は明けないのに真夏日続きで空気はカラッカラ、畑にもお湿りがほしい今日この頃です。しかし晴れの日が続いたかと思うと、今度は梅雨らしく雨が続いたりと、近ごろの読めない天気に右往左往していますが、消防団の操法大会がおわったのも束の間で、今度は地元の夏祭りの準備に追われている、と......。「この忙しさ、いよいよ夏がやってきたなあ~~」と天気以上に実感します。

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そんな中、我が家のリンドウもいよいよ最盛期を迎え、早朝から花切りに選花、出荷と連日大忙しです。これからお盆までトップギアでの出荷が続きます。

リンドウの収穫は他の農産物と同じで鮮度が命! まだ太陽が昇らない涼しい早朝に収穫します。切り花はこの時期の暑い日差しをあびるとシナシナになってしまうからです。僕はこの時期、この収穫のおかげで早寝早起きの規則正しい生活リズムになっています。

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収穫がおわれば次は選花(せんか)です。これは収穫した切り花を任意の等級にわけ、束ねる作業です。以前は手作業でしたが、昨年から省力化を掲げ選花機を導入しました。これにより作業の効率が上がり、残業がなくなったことで、農繁期の労働的ストレスもほとんど感じなくなりました。テクノロジーの進歩は本当にすごいなと改めて感じます。

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選花がおわれば、束ねた花を水槽に入れて山の湧き水で水揚げさせます。この冷たい水がリンドウをさらにシャキっと、そして艶やかな色合いの切り花にしてくれます。この花をダンボールに梱包し、花市場を介して全国各地のお花屋さんに届けられていきます。

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育種は奥深い

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僕はリンドウの栽培だけでなく、育種も手掛けています。育種といっても、ただ色形の良いもの同士を掛け合わせてもなかなか自分の思ったような色と形になりません。経験的に、良いものと少しだけクセのあるものを掛け合わせたほうが、かえって病気にも強く色と形も良いものができやすいように思います。専門的には雑種強勢といいますが、ここに遺伝子の深淵さと育種の奥深さを感じます。

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この記事を書いた人

齋藤由馬さん

長野県上田市、鹿教湯温泉のほど近くでリンドウをメインとした花栽培と稲作に取り組む農家のせがれ齋藤由馬さん。
JA信州うえだ青年部の活動に励む一方で、冬は酒蔵で日本酒造り、夏はホップ栽培にも挑戦するチャレンジャーです。

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