オレさまの安曇野 風雲 農事録　連載第35回

連載※長野県安曇野市三郷（みさと）地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて８年目となる岩垂和明さん（４２歳）が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。

今年も年末を迎え、

りんご畑は閑散として参りました。



閑散とした畑

いろいろと、、、、
本当に色々と合った2011年も、
もうすぐ終わりを迎えようとしています。

国内では震災・台風などの自然災害や原発事故による放射能汚染の問題、そしてTPP交渉参加といった政治的な問題など、大きなニュースが多い一年でした。

また海外でも、ニュージーランドやトルコで大きな地震があり、タイでは大洪水と、自然災害が多いばかりか、ギリシャを発端としたヨーロッパでの金融危機、アラブで起きている民主化の流れなど、世界中が大揺れに揺れた一年でした。

そして、りんごにおいては、全国的な不作傾向。全体的に小玉で、かつ数が少ない。ある意味、今年を象徴するような出来となりました。

選ばれて残った優秀なりんごたち

何につけてもネガティブなニュースが多いこの一年・・・

いや、
ありましたね、元気なニュースが、サッカーで。
なでしこジャパン、サッカー女子ワールドカップ優勝！！！（＾◇＾）

そして、県内においては、
長野県初のJリーグチームが誕生！！
ガンバレ、松本山雅FC！
（松本山雅FCとは、松本市を中心とした長野県に拠点を置くサッカークラブで、来季よりJ2に昇格することが決定した。）

オレも来年は、ひとつ上の自分に昇格できるようがんばりたいと思います。

さて、

りんごの収穫は11月末までに終わりました。今はりんごの選果や出荷も終了し、畑を片付け、肥料を撒くなど畑のメンテナンス時期に入りました。

りんごの選果中

忙しかった11月を終え、これで少しはゆっくりできるかと思いきや、なかなかそううまくはいかないようです。^^;

師走と言うだけあって、会議、研修、忘年会と、年末まで立て続けに予定が埋まってしまいました。

まだまだ年末まで走りつづけます。

先日のこと。
夏に震災のボランティアで行った栄村を含む「JA北信州みゆき」の皆さまから、お礼の品をいただきました。
栄村にボランティアに行った話についてはこちら→「オレさまの安曇野 風雲農事録 連載第31回」

福幸そば

栄村は雪深いところ。
これからの冬の季節、仮設住宅では色々と大変なことも多いでしょう。
被災地の復興は少しづつ進んでいても、元に戻るまでにはまだまだ時間がかかります。
この福幸そばは、そんなみなさんのことを思いつつ、ボランティアに行った仲間と共に味あわせてもらいます。

来年は果たしてどんな年になるのでしょうか？

今年起きた色々なことは、これからの未来をどう築いて行くのかを考える、転機となる出来事だったようにも思います。
来年はそのスタートの年としなければならないでしょう。

年が明けると、りんご農家はそろそろせん定を始める季節となります。

畑のメンテは年内に終わらせておかないと・・・
年末までもうひとがんばりです。

ということで、
今年の農事録はこの辺で。

今年も農事録を読んでいただきありがとうございました。
来年が皆さまにとって良い年でありますように。

バックナンバー

●　オレさまの安曇野 風雲 農事録　#34 - #1

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●　I'm a farmer!（岩垂和明さんの個人ブログ）