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信州諏訪原村、午前3時のセルリー畑とおいしい秘密兵器

セルリー

遠くに月がぽっかり浮かんでいる夜空。何てことのないいつもの夜のようですが、ただ今の時刻、午前3時・・・。真夜中ではないけれど早朝とも言いがたい、まだまだ暗~いこの時間に、煌々と明かりが灯る場所があります。ここは、JA信州諏訪管内の諏訪郡原村・・・、そう! 夏セルリー(セロリ)のシェア9割を誇る一大産地であります。
というわけで、今回は、実際にセルリーがどのようにして出荷されているのかお伝えすべく、収穫真っ只中のハウスにお邪魔しました。

収穫は夜明け前に終わらせる

やってきたのは、JA信州諏訪セルリー専門部会の高橋健部会長の畑。セロリーはハウス7棟と露地あわせて、約2ヘクタールを栽培しています。

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ヘッドライトの灯りで収穫する高橋さん

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株元を洗いフィルムに入れる奥様

な、なんと、すでにハウスの半分ほど収穫を終えているではありませんかっ! 「今日は午前2時から始めたんだ」とヘッドライトを付けて作業をしている高橋さん。ザクッと大きな根元に包丁を入れ切り取ると、外葉を落とし、根元を美しくカットしていきます。隣には、株元を洗い重さを量り、専用フィルムに入れている奥様の浩子さん。お二人とも一連の作業スピードは、カメラが追いつかないほど・・・(´_`;)

セルリー

煌々と輝く投光機と収穫されたばかりのセルリー

暑さに弱いセルリーの「シャキッとしてみずみずしい」品質を保つために、夏場は暗いうちから収穫を行い、気温が上がり始める夜明け前までに終えなければならないとのこと。そのためトップスピードのままノンストップで作業し続けるのです。最盛期には午前1時! から収穫なんて日もあるのだそう。涼しいうちに収穫することで、おいしいものをおいしいまま届けることができるのですね♪

運搬作業も無駄なくスピーディー

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そうこうしているうちに空は白み、雲の合間から大きな太陽が顔を覗かせた4時半。一台のトラックがハウス前に到着。ここで、2名の頼れる助っ人と運搬機の投入です。重さによって2L(約2キログラム)・L・M・Sのサイズ毎、これまたみるみるうちにダンボール詰めされます。その場ですぐに運搬機に積み込まれ、はしご車のようなレールを伝って運搬機からトラックの荷台へ。
一見、軽やかに見えるその動作ですが、一箱10キログラム(2Lサイズ5株入り)と結構な重量です。トラック内はあっという間に、70箱以上のセルリーでいっぱいになりました。

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運搬機でトラックの荷台に積み込む

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収穫作業を終え、トラックで集荷場へ

真空冷却装置で「どこまでもおいしさにこだわる」

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続いて移動したのは、畑から車で10分ほどの「JA信州諏訪原村営農センター」セルリー集荷所。朝5時の時点で、トラックが続々とやってきます。ここで品質検査を受けた後、真空冷却装置(バキューム)で冷やし、予冷庫で保管されます。

セルリー

真空冷却装置(写真の時計だけを見ると夕方の5時と勘違いされそうですが、午前5時です・・・)

「真空冷却装置」は、名前からも電気パネルからも、なんだか大掛かりな装置のように感じられます。同センター営農指導係の柳沢さんによると、真空状態で芯まで急速に冷やすことができる装置で、輸送トラックへ積み込むまでの短い時間にも鮮度を保つことができるというもの。「どこまでもおいしさにこだわる」ための、まさに秘密兵器といえるでしょう☆
ちなみにこの日集荷したセルリーは、冷蔵車で京浜をはじめ、九州・沖縄などへ届けられます。

採れたてセルリー、いただきます♪

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収穫前のセルリー畑(翌日深夜収穫予定)

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収穫を終えたハウス内

すっかり日も高く上った6時過ぎ。ようやくひと段落した高橋さんから採れたてのセルリーをいただきました。巻きのしっかりした極太の茎も「シャクッ、ジュワー」とみずみずしく柔らか☆ おいしいっ!!

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採れたてセルリー。畑で水洗いしていただきます♪

「ハウスものは雨風に当たらないので柔らかく、えぐみが少ないんだよ」と高橋さん。「あとここ食べてみて。若いから芯が一番うまい」とニッコリ笑いながらすすめてくれました。「レタスでもキャベツでも芯に旨味あり」とは高橋さんの談。ちなみに、高橋家の甘味噌、さらに甘味噌+マヨネーズとの相性もバツグンだったことは言うまでもありませんッ☆

セルリー

高橋さん曰く「一番おいしい」セルリーの芯(中央)

さて、ハウス内で気になった赤い紐でまとめられたものは「外葉」で、収穫時に青果用の株元から取ったもの。こちらも朝イチで別のトラックに積み込まれ、専用の加工業者さんの元へ。外葉は野菜ジュースや調味料、スープの素など、加工用として出荷されます。こうすることで、おいしいセルリーを無駄なくお届けすると共に、生産者の手取りアップにも確実につながっているのですね。

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信州諏訪からおいしい笑顔をお届け

セルリー

JA信州諏訪管内のセルリー栽培の歴史は95年と古く、標高1,000メートル前後の冷涼な気候を生かした栽培が特長。作付面積147ヘクタール・年間出荷量9,000トンと日本一を誇ります。そんな産地ブランドを背負って、高橋さんら生産者は、今朝(今夜!?)も暗いうちから収穫に励みます。そして今日も新鮮なセルリーが県内はもちろん全国各地に届けられます。

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