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長野県産米で安心!アレルゲンフリーのおいしい非常食

非常食

「いざ」というときの非常食って大事ですよね。非常食の大切さをあらためて考えさせられたのは、昨年10月の台風19号。長野市を中心に県全体で大きな被害を受け、連日の被災報道や、必要としている物資、いま困っていることなど、避難所で過ごす方々の声が聞こえてきたことがきっかけです。
非常事態だからこそ、慣れ親しんだおいしいご飯が食べたい! そんな思いを叶えてくれる長野県産「コシヒカリ」を100%使用したフリーズドライご飯が、JA佐久浅間と大手食品メーカー永谷園の協力のもと商品化されました。

安心・安全な長野県産米で防災力を高めよう

以前、防災食アドバイザーの方のお話を聞く機会がありました。そのなかで、「災害の起こったとき、心の整理もつかず、避難所で見知らぬ人と過ごすストレス等がある状況下で、食べ慣れていないカンパンを食べられるでしょうか。最初の頃は食べられるかもしれないけれど、だんだん食べられなくなってくると思います。食事のときだけでもホッと心休まるものが食べたい。温かいものが食べたい。食べなれているものが食べたい。きっとそう思うはずです」という内容が心に残りました。

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JA佐久浅間と永谷園が、フリーズドライご飯の商品化に向けて取り組みを始めたのは2018年の夏ごろ。佐久浅間管内は、全国有数の良質な米生産地帯。新たな活用法で地元産米のPRができないかと考えていました。そんななか、近年各地で自然災害が発生していること、備蓄非常食に対する関心が高まっていることをきっかけに、管内産米を使用した安全・安心でおいしい防災備蓄食の商品化と、地元農産物をPRする取り組みが始まりました。

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フリーズドライご飯はJA佐久浅間管内産の「コシヒカリ」を100%使用し、永谷園が開発したフリーズドライ技術製法によって作られています。フリーズドライとは、凍結させた食品を真空状態に置き、水分を昇華させ乾燥させる技術です。非常食の主流である、一度炊いたご飯を乾燥させた「アルファ米」に比べて食感が良く、栄養を損ないにくいのが特徴です(同社調べ)。さらに、「食物アレルギー特定材料等27品目」を使用していないので、どなたでも安心して食べることができます。

「やわらかめ」と「ふつう」で仕上がりが選べる!

防災食アドバイザーの方の教えでは、「非常食とは、"非常時に食べる特別なもの"でははく、"より日常に近い食事ができるように備蓄しておく食品のこと"。自分に合うかどうか、非常時のことを想定した試食をしておいたほうが良い」とありましたので、さっそくランチタイムに試食してみました。

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パッケージ裏面の作り方を参考に、まずは開封します。開け口には切れ込みが入っているため、手が濡れている方や力の弱い方でも簡単に開けることができます。封を開けると、中にはスプーンが入っていました。わざわざ食器を用意する必要がないという点も便利です。

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袋の内部には、水分を入れる目安線が印刷されており、水分量によって「ふつう」か「やわらかめ」の仕上がりが選べます。乳幼児やお年寄りの方に配慮して作ることもできますね。線も太く、文字でも書いてあるため見やすいです。

次はお湯、または水を入れていきます。と、そのまえに、「そのまま食べることもできます」と書いてあったので食べてみることに...。食感はポン菓子のようで、一粒一粒は軽いけれど味がしっかりしていました。口の中でふやかして食べる感覚なので、一度に大量に食べることはできませんが、少しずつ食べるぶんにはいいかな、と思いました。

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お湯を入れてかきまぜたところ

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再度お湯を入れたあと

作り方は簡単です。お湯(水)を入れ、お米で線が見えなくなったら、付属のスプーンでかき混ぜます。お米が水分を吸収するにつれ水が減って目安線が見えてくるので、再び目安線までお湯を入れて、待つこと3分。

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3分後、袋を開けてみると...。「ふつう」目安で作ったわりにはお粥のような感じが。おかしいなと思い混ぜると「ザリッ」と音がして、見てみると底の方のお米まで水分が行き届いておらずドライのままのお米がありました。どうやらかき混ぜ不足だったらしいです。慌ててかき混ぜると均等にふやけ、「ふつう」の硬さに仕上がりました。

防災食の試食をおすすめします!

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できあがり直後はおかゆっぽい仕上がり

さっそくお味見。丁度よい塩加減でとてもおいしい! 職場の同僚で試食しましたが、みんなからも好評でした。粒がしっかりしていて、ごはんを食べている感じがするのも好印象です。量が多いので食べ切れなくて残しましたが、チャック付きなので保存、持ち運びも便利。その後、夕飯に残りを食べましたが、米粒感はつぶれることなく、冷めてもそのままでおいしく食べることができました。

温かいほうが良いに決まっていますが、冷たくてもおいしいというのは、非常時において重要だなと感じました。また、自分好みの硬さを探すためにも試食してよかったなと思いました。

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よく読んで作っているつもりでも、初めてのことは失敗するかもしれません(現に失敗してしまいました)。これが非常時でなくてよかった。貴重な食料をおいしく食べるためにも、試食=練習は大事だなと実感しました。
みなさんも、非常食は一度試食してから、「これだ!」と思うものを常備しましょう。

味は1種類、わかめ味。1個450円(税別)で、賞味期限は2024年12月までと長期保存が可能です。JA佐久浅間の生活宅配センター(TEL 0267-22-9417)ほか、道の駅ヘルシーテラス佐久南で販売しています。

こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

ジャスミン

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