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クリスマスを彩る高級シャインマスカットのヒミツ

シャインマスカット

収穫したてのブドウを適切な方法で保管し、おいしいままでより長くみなさまにお届けするために、品種ごとに貯蔵技術が確立されているのをご存知ですか。冷蔵ブドウの先駆けと言われているのが、1990年から取り組んでいるJAながの須高ブロックです。冷蔵貯蔵技術の進化とともに、冬の高級ブドウという認識が定着しつつあるシャインマスカット。その普及を支える営農技術員・塩﨑博央さんに、人気の舞台裏を案内していただきました!

ウワサの営農技術員にプロの手法を聞く

シャインマスカット

「フルーツハリウッド」がJAながの須高ブロック産の目印

訪れたのは、県北部須坂市にあるJAながの須高営農センター。冷蔵貯蔵技術について、取り組みの特徴を塩﨑さんにお聞きしました。
冷蔵ブドウのプロの手法をおおまかにまとめると・・・。

    • ・収穫〜冷蔵貯蔵までを各生産者が行う。
      ・厳選されたブドウのみを保管する。
      ・品種ごとに適した保管方法を行う。
      ・同じ冷蔵庫に他の品目(りんごなど)を保管しない。
      ・庫内の温度・湿度を一定に保つ。
  • そのほかにも、「週間天気予報を確認し数日晴れた日に収穫する」「出庫の時間帯は外気温と温度差の少ない夜間や早朝とする」など、細かくマニュアルが作成されています。
    「冷蔵貯蔵に取り組んだ当初、ブドウをビニール袋に入れて密封し保管していました。しかし、シャインマスカットでも同じ方法で行ったところ病気が多発してしまいました。そこで、ビニール袋を使用しない貯蔵方法の技術確立に取り組みました。その後も高機能な冷蔵庫の提案や補助金の活用など、試行錯誤を経て高品質なシャインマスカットのおいしさをより長く確実にお届けできるようになりました」と、塩崎さん。JAながの須高ブロック2018年度の冷蔵ブドウ出荷量は54,000ケース(5kg換算。シャインマスカットを中心としたブドウ全般)。見た目も味も良いおいしいJAながの須高ブロックのシャインマスカットが、果物売り場の棚に並ぶ量と時期は、年々拡大しています。

    おいしいブドウを最高の状態で届けたい!

    シャインマスカット

    小渕三年雄さん・由美子さん。娘さんと3人でブドウやリンゴを栽培

    須坂市の隣・小布施町でブドウやリンゴを栽培する生産者・小渕三年雄(みねお)さん・由美子さんの作業場にお邪魔し、選別や貯蔵の様子を見せていただきました。
    今年は夏の暑さでギュッと甘味が凝縮され、秋の雨でパンっと実が張った甘くてみずみずしいシャインマスカットが出回っています。ただ、9月の雨の影響で粒が大きくなりすぎ、皮が割れてしまう現象が起きやすくなってしまいました。そういった粒を一粒も見逃さないよう、ひと房ずつ袋を外して、生産者自らの目でしっかり確認して選別します。こうして時間と手間をかけて厳選されたものだけが冷蔵されるのです。

    シャインマスカット

    軸が太く緑色がきれいなもの。味がのった最高品質のものが冷蔵庫へ

    シャインマスカット

    収穫した袋を外してチェック後、再び袋に入れ、コンテナで冷蔵貯蔵。入庫日時と量も記録する

    JAながの須高ブロックでぶどう部会の副部会長も務める三年雄さんは、ブドウ栽培歴45年。果樹栽培の魅力や苦労についてお話をお聞きしました。
    「農業は自分のタイミングで自由に働けるところが魅力、とも言えますが、ブドウの場合は、その時期ごとにやることがちゃんと決まっているので手がかかるところが大変です。ぶどう部会のみんなで講習会を頻繁に開いていますが、研究熱心な人が多く、毎回大勢集まるんですよ。Iターンの方も一生懸命で、就農して数年で賞をとる方も。私らと違って、技術員さんの言うことを素直に聞いてやっているのがいいんでしょうね(笑)」と三年雄さん。
    塩﨑さんは「安定した品質で貯蔵・出荷ができるよう、生産者さんや関係機関と情報を共有し、貯蔵方法の技術確立に取り組みたいと思います。競合産地と呼ばれている山梨県や岡山県などとも協力して、ブドウ農家をもっと盛り上げていきたいです」と、今後の目標を語ります。取材中、小渕さん夫妻と品質や病害の発生について情報交換を盛んに行っていて、営農技術員としての熱い思いが伝わってきました。

    シャインマスカット

    公私を超えて話題が尽きない営農技術員の塩﨑さん(左)と小渕さん夫妻

    果樹栽培が盛んな小布施でも、小渕さんのブドウ畑がある地区は、石ガラの地層を開墾した水はけの良いブドウの栽培適地です。戦時中に東京から疎開してきたご両親がこの地で始めた果樹栽培。その栽培の経験と技術は、小渕さん夫妻を経て娘さんへと、いま受け継がれています。

    シャインマスカット

    台風の被害にも負けず、熟して待つブドウたち

    シャインマスカットが中国旧正月の縁起物に

    シャインマスカット

    各生産者さんのブドウが一堂に集まり、全国へと出荷されていく「JAながの 小布施ぶどうセンター」も案内していただきました。小布施地区で栽培された多種多彩なブドウが出荷を待つなか、極上のブドウをドラックに積まれる直前に撮影できました。

    シャインマスカット

    輝く黄色とさわやかな香り、皮ごと種なしで食べられる! その人気者の勢いは衰えることを知りません。今年のシャインマスカットは、もう召し上がりましたか?
    冷蔵保存されたシャインマスカットは、10月下旬〜11月上旬にかけて量販店などの店頭に並び始め、クリスマスぐらいまで販売される予定です。輸出量も右肩上がりで、中華圏の伝統的祝日である春節の縁起物としても重宝されています。

    味も香りも見た目も、旬の時期と変わらないおいしさ、そして、誰もが魅了される美しい形と色。年末年始やクリスマスに、華やかなシャインマスカットで大切な人に幸せを届けてみませんか。
    ※JAながの須高ブロックのシャインマスカットは一般的な量販店で販売されます。「フルーツハリウッド」のロゴマークを目印に、お近くのお店で探してみてください。10月末から11月上旬より順次冷蔵ものに切り替わります。

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