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「市田柿」は、その名前においしさの秘密がありました

巨峰

「ご当地名産(特産)」と呼ばれる品は、それこそ星の数ほどありますが、地名がそのまま呼び名となり、それを国が知的財産として保護するブランドはまだまだ少数派です。昨年(2015年)政府が制定した「地理的表示(GI)保護制度」に、今年(2016年)7月長野県で初めて登録されたのが「市田柿」。
そこで、改めて「市田柿」の魅力や新たな取り組み・今後の展望にせまって見たいと思います!!

地域と結びついた本物の"特産品"

市田柿
GI保護制度の登録番号13号として認定された「市田柿」は、飯田市、下伊那郡ならびに上伊那郡のうち飯島町および中川村で生産された「市田柿」のみが地理的表示保護制度に基づき登録されました。
「地理的表示」というだけあってキーワードは地域。その地域ならではの伝統と特性が特産品の品質に密接にかかわっているという点がポイントです。「市田柿」の場合、高森町市田という地名か特産品の名前になっています。他には「夕張メロン」とか「但馬牛」「神戸ビーフ」などが有名ですね。もちろん地域との結びつきが強いだけでは無く、品質についても様々な基準(乾燥、色、粉化粧、シワ・キズ、黒点)等をクリアしたものだけが「市田柿」を名乗ることができるのです。

600年の栽培歴と、
天竜川特有の川霧が育んだおいしさ

市田柿

では「市田柿」が「市田柿」たる所以を探ってみましょう。やってきたのは、600年もの歴史があると言われている本場、高森町の柿畑。一面、低樹高仕立て(作業省力化の低木)の柿の木が広がり、オレンジ色の柿がたわわに実っていました。ここまで育てるには適切な剪定・摘果、病害虫から果実や葉を守る様々な管理が欠かせません、と説明していただいたのはJAみなみ信州 営農部 柿課の原田課長さん。品質向上のための適熟収穫なども大切といいます。

20161102kyoho05.jpg それでは、いざ収穫っ!!柿の収穫は実を枝の方に回転させて収穫するのがコツで、くるっポキッと意外と楽しい♪そしてオイシソウ。そこでつい思わず一口、がぶっ!!「あ゛ぅぐゎぁ゛~~~」・・実はコレ渋柿で、これから皮を剥いて干すことで甘~い干し柿になるんです~。
干し柿となった「市田柿」は切ってみると一目瞭然ですが、明るい飴色の断面(果肉)が特長。このためには収穫期に完全にヘタ周りまで熟したものだけを選び抜いて収穫することが大切で、それによってより鮮やかな飴色の干し柿が上がるのです。


市田柿 天竜川の河岸段丘に広がる果樹地帯では、柿の収穫期である晩秋から初冬にかけて朝晩の冷え込みが激しく、天竜川から川霧が発生します。この川霧も「市田柿」のおいしさに一役買っています。川霧は干し柿に絶妙な温度と湿度をもたらすので、その中でじっくりと干すことによって特有のもっちり食感や、白い肌化粧をまとった美肌の「市田柿」を生み出すのです。柿専門工房「市田柿工房」の機械乾燥も、この川霧効果を再現しているのです。

考え抜かれた自動機器と、精鋭スタッフの
絶妙なコンビネーション

市田柿

20161102kyoho05.jpg 次に、干し柿が作られる現場を確かめに「市田柿工房」におじゃましました。明るく清潔な工房内では収穫された大量の柿が自動で選別・皮むきまで驚きのスピードと正確さで行われています。特に見飽きないのが皮むき機。一つずつセット→ヘタ取り→皮むき→コンテナという流れが面白いように速い!!精鋭11人の皮むき部隊の背中をご覧あれっ!!皮むき後のむき残しがないか丁寧にチェックし、続いてこちらも手作業で糸につるす作業。これを「柿のれん」と言います。1本に20個の柿をくっつかないように軸を穴の先端までしっかり留めるのです。その後、減圧乾燥機内で、そう天竜川の川霧のごとく適度な湿度を与えながら、(ゆっくり)乾燥させます。

市田柿 昔ながらの自然乾燥だと1ヶ月ほどかかるところ、この特別製の乾燥機なら最短で4日半~5日間ほどで同様の乾燥が出来るそうです。その後、はざ下ろし(吊るした柿を払い落とす作業)、柿もみ(専用機で回転させ柿同士をぶつけ、柿の水分をさらに抜くことで、浸み出した糖分が結晶となり、白い粉のように表面を覆う。干し柿の表面の白い粉=柿の糖分を出す)作業を何度も繰り返し、箱詰めとなります。

和菓子でもあり洋菓子でもあり、健康にもよく、美容にも?

市田柿

干し柿としての「市田柿」は、白くきめ細やかな肌化粧の装いや、もっちり柔らかで、果肉の繊維質させ感じさせない、他に例を見ない逸品です。ドライフルーツでありながら、もはや高級和菓子のおいしさ。さらに洋菓子として、市田柿のバターサンド「市田柿ミルフィーユ」や「市田柿ムース」が直売所などで販売されています。
美味しさ+自然食品でカロテン・食物繊維・タンニンなど豊富という健康面からも人気の「市田柿」は、今回のGI登録によってますます注目され、商談会でもバイヤーさんの行列が出来た程と、原田課長は嬉しさと自信をにじませます。
今年は表作(豊作)で味も上々とのことです。これから11月中下旬~2月頃までどうぞお楽しみ下さい。

20161102kyoho05.jpg さらに今年、市田柿工房でこれまで廃棄していた市田柿の皮の有効活用が出来ないものかと、地元土産品販売会社と化粧品(フェイシャルマスク)「市田柿マスク」が開発され、製造販売を始めました。市田柿に含まれるポリフェノールの一種であるタンニンが、肌の老化を防ぐ効果があるとして注目。このエキス(タンニン)の抽出に成功し、商品化には地元出身のヘアメーキャップアーティストの小椋ケンイチさんをアドバイザーとしてむかえ、一般公募ユーザーと化粧品製造会社と共同で開発したそうです。2016年秋冬は、美味しく食べて体の中から&外からマスクで美しく、ぜひお試し下さい♪

ちなみに・・・。マスク使ってみました☆つるん・ぷるんのもっちもち♪リラックス効果もバッチリ!!

巨峰

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