果物

シナノスイートは本格的な秋の訪れとともにやってくる

シナノスイート

「シナノスイート」というリンゴをご存知ですか? 「ふじ」に「つがる」を交配し育成した品種で、長野県生まれのオリジナル品種です。長野県生まれのオリジナル3品種、秋映・シナノスイート・シナノゴールドは、「リンゴ3兄弟」として県内では有名ですが、シナノスイートは、その次男です。果汁が多く、程よい甘みで酸味が少ないのが特徴で、人気の品種です。

新わい化栽培のリンゴ畑へ!

では、さっそく畑に行ってみましょう!
松本市梓川の生産者・二村馨(かおる)さんの畑を訪ねました。二村さんは、JA長野県リンゴ部会の副部会長も務める、リンゴ栽培歴40年の名人です。二村さんの畑は、「新わい化栽培」という新しい栽培方法を取り入れています。新わい化栽培とは、長野県が奨励している「わい化栽培」の新技術で、結果枝が多数発生した苗木を定植します。また、苗木を密植するため、早期に収量が確保でき多収が見込めます。整備されたリンゴ畑は、何だかとてもオシャレに感じました。
※結果枝とは、花芽がついて開花・結実する果樹の枝のこと

シナノスイート
シナノスイート

反射シートなしでも見事な色・甘さ

燦々と降り注ぐ太陽のもと、真っ赤に色づいて収穫を目前に控えたシナノスイートが、たわわに実っています。8月は雨が多く日照不足が心配されましたが、ここにきて天候も回復し、おいしいリンゴに育っているそうですよ。二村さんの畑のあるJAあづみ管内は、リンゴを栽培する環境に恵まれており、県内でも有数の産地です。リンゴは太陽の日差しによって赤く色づくので、色づきをよくするため、地面に反射シートを敷いている畑をよく見かけますが、この地域は標高750mほどあり、昼夜の寒暖の差が大きいことと、降水量が少なく日照時間が長いため、反射シートなしでもしっかり赤く色づき、糖度の高いリンゴに育ちます。二村さんは「新しい栽培技術を取り入れて、張り合いを持ってリンゴをつくっていきたい」と抱負を語ってくれました。

シナノスイート

JA長野県リンゴ部会の副部会長も務める二村馨さん

JAあづみは、主に「ふじ」「つがる」「シナノスイート」などの品種を生産しています。その中でも「シナノスイート」の生産量は毎年10%ずつ伸びているそうです。リンゴの樹は、果実が実るようになるまで3年〜5年ほどかかり、樹の成長とともに年々収穫量も増加していきます。JAあづみでは、今年、シナノスイート12万ケース(1ケース10kg)の出荷を見込んでいるそうです。

「選果所」って、どんなところ?

この畑に実っているシナノスイートは、どのように出荷されているのでしょうか? 農家から持ち込まれたシナノスイートを集荷・選別・箱詰めするJAあづみ果実南部選果所を訪ねました。

シナノスイート

光センサー

シナノスイート

目視チェック

ここに集められたシナノスイートは、検査員の目視で1玉ずつチェックし、光センサーによって熟し具合を調べます。さらに、カメラで形・色・傷の有無をチェックして、等級ごとに選別されて箱詰めされます。このような厳しいチェックがあるから、いつもおいしいリンゴが食べられるのですね。シナノスイートの出荷は、10月下旬頃までです。ぜひ、ジューシーで甘いシナノスイートを召し上がってみてください♪

シナノスイート

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

ピーチちゃん

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