果物

諏訪湖畔でひと足先にいちご狩り

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イベント目白押しの12月のなかでも、24・25日のクリスマスをとくに楽しみにしている方は多いのではないでしょうか。クリスマスに欠かせないものといえば、クリスマスケーキ! o(*^▽^*)o そして、クリスマスケーキに欠かせないものといえば、いちご!! ああ、これはクリスマス前にいちごの取材に行かないわけにはいきませんねえ......♪(* ̄ー ̄)v

と、至極正当な理由をつけて、行ってきました、いちご園。クリスマスの需要に応えながら、元旦からのいちご狩りオープンに向けていちごを育てている、諏訪湖畔のいちご園へおじゃましてきました。

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諏訪湖畔の風光明媚な土地にあるいちご園
雨が冷たい12月初頭の諏訪市でしたが、諏訪湖いちご園のハウスに入ると、そこは春のようでした。そして、収穫を待っている立派ないちごたちが列をつくって出迎えてくれました。
まずその大きさにびっくり。いちご狩りのいちごは小さなものばかり、という先入観を持っている方はいませんか? さらに、ハウスいちごのシーズン初めにも関わらず、本当に甘くておいしいんです!

20121205berry14.jpg「諏訪は気温が低いでしょ。だから他の産地よりもじっくりと時間をかけていちごが育つんだ。大きくて甘いって評判なんだよ」と話すのは、諏訪湖いちご園の代表、小泉卓(こいずみ・たかし)さん(43)。
以前はサラリーマンだったと話す小泉さんは、10年ほど前に当いちご園へ就職し、農業を始めました。現在では代表を務め、諏訪ならではの美味しいいちごづくりに励んでいます。

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寒さのおかげで大きく甘く育つ諏訪のいちごですが、もちろん本当の冬の寒さにいちごが耐えられるはずもなく、温度管理はやはり難しいといいます。いちごのハウス内に、どんな"春"をつくり出すか、がいちご栽培のポイントのひとつなのですが、諏訪は気温が低く他の産地よりも夏の訪れが遅いため、6月いっぱいまでハウス内を"春"にしておけるのだそう。つまり、諏訪では「少し気温の低めな、長い春」をハウス内に作り出し、じっくりと美味しくなるいちごを長い間楽しめる、というメリットがあるのです。

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頭から食べるか、お尻から食べるか!?
ここで、小泉さんオススメのいちごの食べ方を伝授していただきましょう。
20121205berry07.jpg「いちごは先っぽの方が甘さが集まっているから、ヘタを取って、ヘタの方から食べていくと最後まで美味しく食べられるんだよ」と小泉さん。なるほど! 大きないちごは一口で食べることが少ないのですが、どの部分から食べるかは考えたことがなく、ちょっとした盲点でした。甘さへの"慣れ"を計算して、ヘタの方から食べるとは......、覚えておいて損はありますまい!

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諏訪湖いちご園で育てているいちごは、あきひめ、さちのか、やよいひめ、かおりの、べにほっぺ、の5種類。そのうち2〜3品種を、育ち具合などを見ながらいちご狩り用に開放するそうです。この中で小泉さんが注目しているのは"かおりの"という比較的新しい品種。上品で独特な香りと、硬めでしっかりした食感が魅力だとか。あまり聞いたことのないという方も多いかと思いますが、要チェックですよ!

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ミツバチもせっせとお仕事中
20121205berry10.jpgハウス内では何千匹ものミツバチを飼っており、日が当たってぽかぽかしてくると、いちごの花に花粉を集めにやってきます。こうして、ミツバチに受粉という大事な作業をやってもらっています。受粉作業が人の手によらないのは、ミツバチによる受粉でなければきれいな形のいちごができないため。実はいちごの花には蜜はほとんどありませんが、蜜は巣箱の中に仕込んであり、ミツバチは蜜と花粉を混ぜて幼虫に与えるために花の間を行き来するんだとか。

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ミツバチの巣箱

美味しいだけでなく、見た目もかわいらしいいちごをつくるために活躍しているミツバチ。刺されるのは怖いですが、故意に人を刺すことはないため、安心してください。でも、危険を感じると刺しにきます。いちご狩りに行ったときに飛び回っていても、怖がって手で追い払ったりしないように気を付けてくださいね。

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さてさて、元旦から始まるいちご狩りが楽しみになってきましたが、12月中はクリスマスケーキ用いちごが人気。諏訪湖いちご園のいちごも、地元のケーキ屋さんやお菓子屋さんから注文が入り、これから忙しくなるとのことでした。
また、諏訪湖畔の農産物直売所「夢マーケットさざなみ」などでも、諏訪湖いちご園のいちごを購入できます。

元旦から3月いっぱいは、小学生以上1,500円、小学生未満1,000円で、30分食べ放題でいちご狩りが楽しめます。そのあとは料金を少し下げながら、6月30日まで営業予定。入場は予約優先となっておりますので、事前の予約を忘れずに。

20121205berry10.jpg◇諏訪湖いちご園(要予約)
 営業時間:
 1月1日〜6月30日
 10:00〜15:00
 (原則無休)
 住所:〒392-0016
 長野県諏訪市豊田3033

 電話:0266-53-5533
 FAX:0266-53-5683
 HP:JA信州諏訪ウェブサイト内
    諏訪湖いちご園ホームページ

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こちらは の記事です。
農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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