マラソン万歳!その魅力と健康づくりの秘訣に迫る

マラソン

駆け抜けた先に何かがあるーー。
2016年4月17日に開催された第18回長野マラソン。9,530人のランナーが、長野県を走り抜けました。
ファッションスタイルの流行もあり、近年注目を集めているランニング。
今回は、ランニングに秘められた効果と、必要な栄養素について専門家から話を聞いてきました。
ランナーの皆さん、必見ですよ。

ピンコロの町・佐久市に学ぶ
健康づくりにに大切な食事と運動

マラソン

やってきたのは、佐久市にあるJA長野厚生連佐久総合病院。
佐久市は県内有数の長寿の町として知られており、病院、行政、JA、飲食店等が一体となって、健康食メニューを考案・提供する「信州佐久 花咲く長寿レシピ」に取り組んでいるなど、地域全体で健康づくりに積極的に取り組んでいます。
今回は、佐久総合病院健康運動指導士の柳澤和也先生にお話をお聞きしました。

マラソン

「そういえば最近、街中でランナーを見かける」と思っている人も多いと思いますが、ランニングの普及率は意外にも低く、"週に1回ジョギング・ランニングしている"割合は全日本人の約5%程度にとどまります。
しかしながら、スロージョギングの普及等により、健康維持を目的として走る高齢者が増加してきていることに加え、ランニング時のファッション性や、美容・ダイエットを目的として走る20代~30代の女性が増えてきており、全国的なランニング人口は増加傾向にあるのです。

・年1回以上ランニングを行っている(2000年) 766万人(7.7%)
・年1回以上ランニングを行っている(2014年) 986万人(9.5%)

・週1回以上ランニングを行っている(2000年) 338万人(3.4%)
・週1回以上ランニングを行っている(2014年) 550万人(5.3%)

笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」より作成

体にも心にも脳にも、いいこといっぱい!

身体活動量が多い人は、心疾患や高血圧、骨粗鬆症等になりにくいと言われています。習慣的なランニングには体力向上以外にも以下のような効果が含まれています。

1. 血糖値を抑える
糖がエネルギー源として使われることやインスリンの効きが良くなることから、血糖の上昇を抑えることができる。

2. 体脂肪を減らす(ダイエット)
筋肉を使い、基礎代謝が上がり、中性脂肪などもエネルギー源として使われるため、体脂肪を減らしやすくする。

3. ストレスの発散
四季折々の景色を見ながら走ることはストレスを和らげる効果を持つ。

4. 新しいアイディアの発想
走ることで頭の中をすっきりさせることができるので、新しい発想が出てきやすい。

その他、近年は認知症予防としても注目されています。

"走るためのエネルギー"をつくる
健康運動指導士おすすめの食事のとり方

マラソン

ランニングにおいて必要不可欠なのが栄養の摂取・食事のとり方です。
基本は「3食、栄養バランス良く」、野菜もしっかり摂り、走るためのカラダをいつも整えておくことが非常に重要です。その上で、目的にあった栄養素にも目を向けましょう。
具体的には下の図のような食事・栄養を摂取するのが効率的だと言われています。

マラソン

また、マラソンの場合、遅くても1週間前からは以下のような、当日を見据えた食生活に変えるのが望ましいと言われています。

(1)エネルギー源になりにくいたんぱく質を少しずつ減らす
(2)消化の良い炭水化物を増やす
(3)糖の代謝に必要なビタミン・ミネラルを多く含む野菜類を積極的に摂取する

大切なのは、"楽しみながら体を動かす"こと

20160420marathon05.jpg今回、取材協力してくださった健康運動指導士の柳澤先生は、「ランニング人口が増加傾向にある一方で、成人における1日の平均歩数は10年連続で減少しています。また、身体不活動の人(1日のうち、座っている・寝ていることが10時間以上ある人)もおよそ4人に1人いる現状があります。"ずく"を出して動いたり、意識的に立つ時間を増やすなど、運動する時間のない人でも"体を動かすこと"を増やしてほしい。"楽しみながら体を動かす"。これが大切です」と話してくれました。
※ずくを出す:長野県の方言。面倒くさそうなことでも面倒くさがらずにやること

マラソン

今回の長野マラソン大会は9,530人がゴールを目指してスタート。レース中に降雨や強風に見舞われる悪天候でしたが、8,083人が見事完走を果たしました。
JA長野県グループは7年連続で長野マラソンに協賛しており、今年もゴール地点で参加ランナー全員に県産コシヒカリを使用した梅おにぎりを配布しました。
ランナーの皆さんからは、「とてもおいしい!」「長野のおにぎり最高です!」といった嬉しい声を頂戴しました。ありがとうございました。

この記事を書いた人

あぐり君

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