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野山の旬をいただく〜夏編〜 酸っぱい野草で夏を乗り切る

野山の旬をいただく

4種類の野草。ドクダミ、イタンドリ、スベリヒユ、カタバミ

地域それぞれに、その土地特有の農作物が育ち、また、その土地を形成する野山、川、海が、自然の恵みをもたらしてくれます。そしてまた、食べ物や気候風土も、そこに住む人たちの体質や気質と深く結びついています。
野山からの旬のものに感謝し、さまざまな料理を工夫し、端境期に備えて加工、保存し、大切に食べる・・・。南相木村で、そんな「あたりまえのくらし」を実践している"仙人"に倣う「野山の旬をいただく」の2回目は、夏。酸っぱい草たちの登場です。

「夏は酸味を盛れ」
暑い日々を乗り切るための野草の活用法

「夏は酸味を盛れ」と昔から言われているとおり、酸味には疲労回復や腐敗防止、食欲増進の効果があります。蒸し暑くなる6月~7月は、酸っぱいものやさっぱりしたものを体が求めていると感じる人も多いのは。そんな時季に、酸味のある果実(梅、アンズ、スモモ、スグリ、ブルーベリーなど)がたくさん採れ、野原や畑に生える野草の中にも酸っぱいものがたくさん生えています。「自然の神様はすばらしい」と話す仙人に、「ドクダミ」「イタンドリ(イタドリ)」「スベリヒユ」「カタバミ」の4種類の野草の活用法を教えていただきました。

●ドクダミ

野山の旬をいただく

ドクダミの白い花は可憐で目を引く。開花期の6~7月に収穫するのが効果大

「ドクダミの花は好きだけれど香りが嫌い」という人も多いのでは。ドクダミの別名は十薬(じゅうやく)。10の働きがあり10の毒を出すともいわれています。仙人のドクダミの活用は「ドクダミ酒」。根から茎、葉、花すべてを35度の焼酎に半年漬けます。それを化粧水や虫さされ、ヘアートニックなどとして使用しています。ヘアートニックとして使用する場合は、ドクダミ酒の中に生姜やセンブルなどを加えます。「ドクダミ酒のヘアートニックを使い始めてから髪の毛が増え、髪の腰が強くなり、美容師さんに驚かれたの」と話してくれました。

野山の旬をいただく

ドクダミの根だけの「ドクダミ酒」

その他に、採りたてのドクダミは天ぷらや脱臭剤、乾燥させたものはお茶として利用します。「冷蔵庫の脱臭剤として利用する時は、生のドクダミ5、6本を水で濡らし、穴の開けたポリ袋に入れて冷蔵庫の中へ」と簡単活用術を教えてくれました。

●イタンドリ(イタドリ)

野山の旬をいただく

イタンドリは高さ2mにもなる多年生草本で、家の周りや庭に生えると厄介な雑草ですが、新芽の茎は柔らかく、折って取るとポコンと音がし、食べるとスッパイので「すかんぽ」などと呼ばれたりもします。仙人は、道端に生えていたイタンドリを「ポキ」と折り、「美味しいから食べてみて」と言いながら自らの口に運んでいました。
「生のまま食べるのが好き」という仙人のお気に入りの食べ方は「イタンドリ100%ジュース」。イタンドリをジューサーで搾りハチミツを入れたものです。出来立ては緑色ですが、2時間ほど冷蔵庫で冷やすと淡いピンク色に変身。これは、緑色の繊維質が沈殿したためで、少しでもグラスを振ると緑色のジュースに戻ってしまいます。
最初は酸味を強く感じますが、飲んだあとは体の中がスッキリして疲れがとれました。ムシムシした暑い日にはぴったりなジュースです。

野山の旬をいただく

イタンドリ100%ジュース

●スベリヒユ

野山の旬をいただく

野山の旬をいただく

スベリヒュのお浸し

スベリヒユは、よく畑で見かける厄介者の雑草ですが、昔から食用にされていました(写真を見て「この雑草知っている。これが食べれるの」という声が聞こえてきます)。仙人は、「茹でてお浸しや酢味噌和えなどにして食べる」と教えてくれました。茹でると粘液がでて、それがスベリヒユの名前の由来とか。「食べると夏やせしない」とも言われているそうです。

●カタバミ

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ヤブカンゾウ

黄色の花がかわいいカタバミも庭や畑の雑草としてお馴染みで、厄介な植物の1つですが、仙人は、畑の手入れをしながら葉っぱを摘まんで食べてしまうほど好きな野草です。「畑の中に、カタバミ専用エリアをつくりたい」と話してくれました。
葉は柔らかく、シュウ酸による酸味があります。葉の色は緑色のものが多いですが、緑紫色のものから赤紫色のものまであります。花は春から秋まで次々と咲き、繁殖力旺盛で、果実ははじけると種子を2メートルぐらい飛ばします。葉っぱと花をサラダに入れて食べるのがおすすめ。酸味がアクセントとなり、夏にもってこいのサラダになります。

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スベリヒユとカタバミのサラダ

普段は厄介物と思われている野草の「酸味」をうまく取り入れ、今年の夏は元気に乗り切りましょう。

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