春の安全月間 農作業事故防げ

「春の安全月間 農作業事故防げ」の画像
ティッシュを手渡し農作業安全を呼び掛ける参加者

5月は「春の農作業安全月間」。JA長野県グループは県などと連携し、農業機械の利用が多くなるこの時期に、生産資材店舗やラジオなどで農作業事故の防止を呼び掛けている。
1日は、安全月間の初日に合わせて長野駅前で、農作業安全啓発ベストを着た同グループや県などの職員が、農作業安全を呼び掛けて通行人へ啓発ティッシュを配った。県のPRキャラクター「アルクマ」も参加。
農作業中の死亡事故発生件数は、全国で約350件発生しており、就業人口10万人当たりの死亡者数は建設業を上回る状況にある。県内でも毎年発生し、2016年には18件と過去最多となったが、農作業死亡事故ゼロに向け安全に対する意識の高揚と事故防止の徹底を図るため行っている。
県JAグループは、これまでの死亡事故の多くが乗用トラクターなどからの転落、あるいは転倒による頭部損傷が原因となっているため、ヘルメットの着用を勧めている。
トラクターなどの大型機械の利用時や、はしご・脚立を使った高所作業、スピードスプレヤー(SS)による散布、刈り払い機による作業時に着用が有効だ。頭部を保護することで大型農機の転倒や落下、枝との挟まれや飛散物などによる頭部への外傷を防いだ事例もある。
農繁期を迎え、今すぐできる事故防止対策の一つとして、自分の身を守るためにもヘルメットを着用し、安全意識を持って作業をすることが重要だ。
併せてこれからの時期は熱中症対策として、小まめな水分補給や炎天下での長時間労働を避けることも大切だ。
詳しい情報や啓発資料は、JA県営農センターホームページ(http://www.iijan.or.jp/eino/support/safety.php)参照。

MENU