所得増へ技術研究

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140人が出席した営農技術員研究大会

JA長野県営農指導者会議とJA長野県営農センターは13日、長野市で第66回JA長野県営農技術員研究大会を開いた。県内JAの営農技術員ら140人が出席した。
優績者として、山崎秀二さん(JA佐久浅間)、山上正俊さん(JAみなみ信州)、鈴木正雄さん(JA松本ハイランド)、成沢秀憲さん(JAながの)の4人を表彰。それぞれが取り組み事例を発表した。
山崎さんは、飼料価格の高騰と飼料用米の生産拡大に伴い、飼料用米を低コストで省力的に利用するため調製方法を検討し、利用方法の拡大に向け稲子実発酵飼料(ソフトグレインサイレージ=SGS)を活用した取り組みを発表した。
白ネギの産地化について発表した山上さんは、栽培のSWOT分析、生産者への栽培技術の指導や土壌分析などに取り組み、計画的な出荷を徹底し、地道な営業努力による販路拡大で、2007年から栽培を始め毎年売り上げを伸ばし、14年には販売金額2億円を達成したと話した。
鈴木さんは、JAの基幹作物のリンゴの価格低迷や栽培者と栽培面積の減少などによる販売価格の低迷に対応しようと、生産者への高密植栽培の導入に向けた取り組みについて発表した。
成沢さんは、JA管内の桃生産量が、凍害から誘発される樹体枯死や多品目への転換などで減少傾向にあるため、生産部会と検討し樹勢の強い台木の導入に向けての取り組みを発表した。
講演会は「全農長野県本部 自己改革への取り組み強化について」と題しJA全農長野の嶌田武司副本部長が対応方向を説明した。感謝状贈呈・功績者表彰では、16年度JA県営農指導者会議会長を務めた小林洋一さん(JA信州うえだ)ら4人に感謝状を贈り、各JAなど23人の営農指導担当者を表彰した。

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