自己改革がテーマ、非常勤役員研さん

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講演する原田さん

JA長野中央会は5日、安曇野市の安曇野スイス村サンモリッツで、非常勤役員研修(前期)を開いた。県内のJAから非常勤役員約350人が参加。「(JAの)自己改革」をテーマに、先進的実践者らの事例からJA組織の創造的自己改革の実現に向け、今後の事業・活動への展開方策について検討した。
JAを取り巻く経営環境の変化を認識し、地域農業の振興に向けJA役員が果たす役割や機能発揮の重要性について学ぶことが目的だ。
研修では、マーケティングアナリストの原田曜平さんが「次世代消費者視点から見た商品開発~売れる商品づくりとは」と題し講演した。商品開発にはWith C(customer)の視点が重要であり「顧客(相手)と一緒に」の考えが必要。現在の社会背景を分析し「今の若者たちは、携帯・SNS(インターネット交流サイト)の普及で、ネットワークは巨大化し継続性がある。長引く不況と携帯化で、消費金額が少額で行動範囲が狭いスモールライフである。半面、親子仲が良いので、親子をターゲットにすることも大切だ」と話した。
この他、三重県の伊賀の里モクモク手づくりファームの吉田修前専務取締役が「『モクモク手づくりファーム』の挑戦とその後の取り組み」と題し講演。消費者の心を捉えるために常に情報を発信し交流を図り、共感を抱く人々のよりどころとなることの必要性、単なる食べ放題で終わらせない食育事業の重要性などについて話した。

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