ドローン活用 稲生育調査

JA佐久浅間
空撮に使用するドローンの試験飛行を見守る生徒ら

佐久市の県佐久平総合技術高校臼田キャンパスは、今年度からドローン(小型無人飛行機)を活用した水稲の生育調査に取り組む。長野市の環境調査会社ラポーザとの共同研究で、同校が管理する水田で月に1回、上空から水稲を撮影。稲の活力や生育状況、水温のデータを集め、毎週行う地上での生育調査と比較。田植えから収穫までモニタリングを続け、新たな農業の可能性を探る。
提案したのは同校の水谷通章教諭。農業分野にロボットや情報通信技術(ICT)の導入が進むと同時に、ドローンを活用して生育調査に取り組む事例が増加。近い将来の本格活用を見込み、生徒に知識と技術を学んでもらおうと企画した。同校創造実践科生物環境系列の3年生5人が課題研究として10月まで計5回の生育調査に取り組む。
研究に参画するラポーザは昨年、木島平村と連携して水稲の生育調査に取り組んだ実績があり、ドローンなどの機材とともに空撮技術や撮影後の画像編集などの支援をする。地域の水稲栽培のノウハウを持つJA佐久浅間も協力。米穀担当の営農指導員がモニタリングの状況から生育・収穫調査のアドバイスをする。
観測に使うドローンには3種類のカメラを搭載。高精彩カメラは撮影した写真を合成して立体的な画像の作成が可能で、水田の形や傾斜を確認する。近赤外線カメラは水稲の葉の緑色を感知して生育状況や活力を可視化、熱赤外線カメラは水温を検知するなど、それぞれの画像データで観測。データを分析し、稲の完熟度を見極めて適期収穫につなげるまでを研究する。
4月下旬、同キャンパスで開いた事前説明会には、関係者11人が参加。具体的な生育調査方法を確認した他、ドローンの試験飛行をした。
同科3年の中島周星さん(18)は「ドローンの活用方法を広げることで農業の新たな可能性を見いだし、発信していきたい」と意欲を見せる。