タマネギ乾燥調製施設が完成

JAあづみ
「タマネギ乾燥調製施設が完成」の画像
施工業者から選別機の説明を受ける長﨑専務(左手前)

JAあづみの「玉ねぎ共同乾燥調製施設」が安曇野市豊科高家に完成した。タマネギの葉と根のカットから乾燥、磨き、選別、荷造りまでを一手に引き受ける施設。生産者は利用料を払えば、収穫したタマネギを持ち込むだけで出荷できる。天日干しなどで、2週間以上かかっていた乾燥作業は2日間で終わり、集中的な荷受けと、市場単価の高い時期の出荷ができる。生産者の作業負担を減らし、栽培面積拡大と安曇野産ブランドの強化を目指す。
施設は、JAの米低温倉庫を改修して整備した。葉や根を切り、石などの異物を除く「根切り葉切り機」や、強制的に通風して短時間で乾燥させる「差圧式除湿乾燥機」、タマネギが傷つきにくく箱詰めまでできるベルト式の「選別機」を導入した。総事業費は1億4000万円で、国の産地パワーアップ事業の補助金を活用。1日の処理能力は1000ケース(20トン)で、50アール分の収穫量に相当する。
3月上旬、施設の引き渡しがあり、JA役職員やJA全農長野ら約20人が集まった。施工業者から機械の説明を受けた、JAの長﨑作夫専務は「タマネギの生産量が増加するように、産地確立に向けて力を入れていきたい」と強調した。
JAは、2016年度から自己改革の「農業者の所得増大」と「農業生産の拡大」に向けて、タマネギと夏秋イチゴの振興に力を入れている。管内は昔からタマネギ栽培が盛んだったが、重量野菜で乾燥や調製に苦労するため、栽培面積が伸び悩んでいた。施設の完成で、栽培面積を17年の23ヘクタールから18年に40ヘクタールまで広げ、年間販売額を現在の約5000万円から1億円にする目標を掲げる。
JAは、利用者向けの説明会も開き、生産者約60人が施設の概況や利用方法を確認した。JA営農経済事業部農産課の上嶋孝主任は「施設の利用者が増えれば、利用料を減らすことも可能となるので、多くの生産者に使ってほしい」と呼び掛けた。タマネギ部会の望月伸泰部会長は「部会としても、生産量や新規栽培者が増えるよう取り組んでいきたい」と話した。
施設は、タマネギの収穫が始まる6月中旬から稼働し、7月末までの利用を見込んでいる。