ブドウ棚復旧に支援隊

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復旧作業に当たる支援隊員

JA中野市は、1月14~17日にかけて発生した大雪による農業被害の復旧作業に力を注いでいる。2月上旬には、JA中野市高丘地区雪害対策本部とJAぶどう部会を中心に、同地区のブドウ生産者や行政関係者、JA全農長野、JA職員など約80人による支援隊が出動し、雪害で倒壊したブドウ平棚の復旧作業をした。
支援隊は5班に分かれ、角材やジャッキを使い、雪に埋もれたブドウの木や倒れた棚を持ち上げる棚起こし作業に当たった。倒壊現場にはまだ雪が残っている場所もあり、作業は難航したが、同地区で依頼のあった全ての平棚の棚起こし作業が無事に終了。被害にあった生産者は「本当に助かった。大勢の力はすごい」と話していた。起こした棚は仮復旧のため、今後、専門業者による本復旧を予定している。
JA管内では1月14日から降り続けた雪で、各地で雪害が発生。ハウスや棚の被害は約100件、被害面積は約8ヘクタールに上る。また、露地、立木などの被害は未集計だが、桃、リンゴ、プラムの枝折れや幹割れなども発生している。1月16日には雪害対策本部を設置。その後、各地区にも対策本部を設置した。
JAでは、今後も施設を含めた調査を続け、全ての被害状況の確認を進める。除雪対策として、豪雪対策特報の随時発信や行政からの燃料費・労務費の助成を行う。復旧支援では、今回のような人的支援も続ける。さらに、各種復旧資材の手配と資材費の助成、補植苗木の助成措置なども行う他、経営再建支援対策も講じて、一刻も早い復旧に向けて対応を急ぐ方針だ。

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