慎重に手掘り

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溝に入って手作業で行うナガイモの掘り取り

JA長野八ヶ岳南牧支所管内の南牧村で、特産のナガイモの収穫が始まった。地域は高原野菜の産地として有名だが、冷涼な気候と火山灰土は、ナガイモ生産にも最適。強いこし、粘り、香りのあるナガイモは贈答品としても人気が高い。
同支所管内では、20戸ほどの組合員が年間約3000ケース(1ケース10キロ)を生産。今年の作柄は、例年並みに良いという。あくを抜くために降霜が必要で、収穫時期が重要。同支所では、独自の基準を設け、気温などの条件が基準値に達すると組合員に通知する。通知が出ると、一斉に掘り取り作業が始まる。
収穫には大型のバックホーを使い、畝の脇に深さ1.5~2メートルの溝を掘り、手作業で取り出す。折れやすいので、繊細さが必要な作業。収穫したナガイモは、各生産者の作業場やハウスで乾燥した後、集荷場へ持ち込まれる。集荷場では、等階級別に選別し、12月上旬から中旬にかけて主に県内市場へ出荷する。

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