漬物6次化 軌道

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「ぜいたく漬け」と「あま~い梅っ娘」をPRする降籏代表

JAあづみ女性部西穂高支部の牧大根プロジェクトは、伝統野菜のホンウリ(本瓜)を使った「ぜいたく漬け」と梅を甘く漬けた「あま~い梅っ娘」の2種類の漬物を発売した。6次産業化を目指して開発した商品。ホンウリは部員が栽培したウリを厳選し、試作を重ねてしょうゆベースの味にした。
同プロジェクトは、生産から加工、販売まで一貫して取り組んで、所得向上につなげようと、2012年に、六次産業化・地産地消法に基づく事業計画の認定を農水省から受けた。これまでに、伝統野菜の「牧大根」や赤カブなどを原料にした漬物を商品化している。
ホンウリは、沼目越瓜(ぬまめしろうり)とも呼ばれるシロウリの一種で、県の「信州の伝統野菜」に選定されている。歯応えはありながら、皮がやわらかく、高齢者にも食べやすいのが特長。商品は、合成着色料などは無添加で、しょうゆをベースにトウガラシを入れてピリ辛の味付けにした。安曇野市のJA西穂高支所にある加工所で、約1カ月漬け込んだ。
「あま~い梅っ娘」は、地元産の梅とシソを氷砂糖と一緒に約1カ月半漬け込み、地元で好まれる甘い梅漬けに仕上げた。
プロジェクト代表の降籏房子さん(75)は「メンバーが心を込めて作った。食事やお茶に合う味。定番のぬか漬けとは違った味なので、多くの人に食べてほしい」と話している。
「ぜいたく漬」は1パック(1枚入り)430円、「あま~い梅っ娘」は1パック(200グラム)650円。同市豊科のJA直売所「安曇野スイス村ハイジの里」、同市穂高の穂高農産物直売所などで数量限定で販売する。

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