郷土料理で絆づくり、ほう葉巻き評判

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ほう葉巻きを作る会員

大桑村上在郷地区の女性農業者グループ「みのり会」は、さまざまな農産物加工品を作り販売している。地元の食材を使って、ほう葉巻きなどの郷土料理を作り、仲間づくりと地域の活性化につなげている。
国道19号沿いにある土産・特産物販売施設「木楽舎」で、ほう葉巻き、餅、あんころ餅、草餅、からすみなどを販売。村や地区の団体、個人などから、祭りや法事の餅、誕生餅などの注文も受けることも多い。
同会は1983年、同村野尻の上在郷地区在住の女性農業者らが、みんなで仲良く暮らしていくためのグループとして設立。89年に「木楽舎」が建設され、農産物加工品出品の依頼を受けて、販売を始めた。
現在の会員数は10人。年齢構成は60~80代。会長の林ちかゑさん(77)は発足当時からの会員で、運営のリーダーとしてのけん引役を務めてきた。会の目的は、活動を通じた仲間づくり。みんなで物を作ることで、仲間を育て、ひいては地域の活性化にもつながっている。
林会長は「利益を得ることも一つの張り合いだが、それよりも私たちは雑談したり、おいしい食事を味わいに出掛けたりと、楽しむことが何よりも大事で、生きがいでもある」と話す。
さまざまな加工品の中でも、ほう葉巻きは好評だ。ある常連客からは「みのり会が作るほう葉巻きでないとおいしくない」と言われたという。作る喜びが増し、生きる張り合いになっている。
「年には勝てなくても褒めてもらえれば、それが薬となって励みになる」と林さんは話す。今後については、若い世代の会への加入を望んでいる。

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