ドレッシング開発、リンゴ、クルミ、カボチャの3種

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ドレッシングの販売に意気込む久保田さん

長野県飯綱町でリンゴや野菜を生産するK&Kファームの久保田譲さん(41)は、自ら育てた農産物を原料にドレッシングを開発した。リンゴ、クルミ、カボチャの規格外品を活用。素材の味と色を生かして仕上げた。現在は注文に応じて直接販売するだけだが、今後は同町の直売所などで販売を目指している。
伊那市出身の久保田さんは、妻の智子さんの出身地である飯綱町のリンゴを試食したところ、そのおいしさに感動。約2年前、農業経営をしていた義母の黒栁博子さんと一緒に専業で農業を始めた。ドレッシングの開発は、捨て値で出荷するか廃棄していた規格外の農産物に目を付けたのが始まり。久保田さんは「もったいない。何か面白いことができないか」と考えていた時、6次産業化を勧める町商工会の講習会に参加。ドレッシングの知識や技術などを学び、10種類を試作。昨年末に製品が完成した。
久保田さんは「一人で6次産業化を進めることは難しい。家族のサポートがあったからこそ製造、販売できた。感謝している」と話す。
販売するドレッシングはリンゴ、クルミ、カボチャの3種類で、同ファームが減農薬で育てた原料を使う。素材の味を引き出すよう食品添加物を入れず、色にもこだわり、中身が見えるよう容器やラベルは透明だ。
カボチャ味は、こくと風味がしっかりしてパスタやグラタンのソースに、リンゴ味は香りがよく、揚げ物やパンケーキのソースに、クルミは濃厚な味で豆腐や肉料理に合うという。今後、栄養価の高いカラフルな野菜などを原料にしたものも開発し、直売所などに販路を広げたい考えだ。

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